REDSエージェント、宅建士の成田育子です。コロナウイルスによる緊急事態宣言が解除されて半月あまりがたちました。

 

宣言に伴う自粛期間中も、コロナ禍を言い訳にした不動産会社各社の「囲い込み」(こちらの記事を参照してください)にはお客様ともども迷惑してきましたが、ここのところ、いよいよ拍車がかかってきました。

 

仮面をつけたビジネスマン

(写真はイメージです)

 

弊社は、お客様が不動産ポータルサイトで気に入った物件を、弊社サイトのお問い合わせフォームを通じてご連絡いただきます。私どもはその物件を業者専用の物件情報サイトであるレインズで調べ、物件が業者間で売り出し中と公開されていれば、売主担当業者へ連絡します。紹介できる物件として確認が取れたら、そのことをお客様にメールします。

 

お客様より案内希望があると、次に売主担当業者へ案内依頼書を送り、案内の日時を詰める手続きに入ります。

 

困ったことに、なぜかこの段階から担当者が捕まらなくなるのです。

 

「○時まで外出中です」といわれるので、私は「案内依頼書をお送りしているので担当の方が戻りましたら折り返しお電話お待ちしております」と伝えます。ごく普通のやりとりですよね。

 

ところが、折り返し連絡をくれる不動産会社は10社に1社。ほとんどが折り返しの電話をしてくれません。帰社時間を聞いているので折り返しの電話をすると、今度は「また外出しました」とか「帰宅しました」と言うのです。

 

まったく訳が分からないのですが、とにかく他社には案内させたくないのです。

 

売り物件を持っている会社が強いのはこの業界では仕方のないことです。とはいえ、このような電話のやり取りが日常茶飯事なのです。特に誰もが知っている大手に多いのです。実は私も以前は大手に勤務していましたが、さすがに折り返しの電話はしていました。

 

案内したいお客様のために何度も何度も電話しても担当が捕まらない。案内日になっても連絡が取れない。結局、案内希望日直前につながっても、「売主様の都合」と称して断ってくるのです。

 

残念ながら、不動産業界ってこんな世界なのです。もちろん、すべての不動産会社がこうではありません。折り返ししてくれる担当者もいますし、電話対応がとても感じのよい方もいるので、すべてが腐りきっているというわけではありません。

 

それにしても、深く思います。その物件の売主様は、預けた物件が他社を通じて購入を希望している人にまったく紹介されないことをご存じなのだろうかと。その物件を買いたい人がいても他社からの紹介ならなかったことになる。これは売主様にとっては売れるチャンスをつぶされたことになるわけです。「早く売りたい、高く売りたい」という願いをこめて仲介を託してくださっているのに、まさに重大な背信行為ではないでしょうか。

 

私も売却物件は預かっていますが、売主様のために常に他の業者さんにも案内していただいています。当たり前です。しかし、同じように考える同業他社が少ない現状では、せっかく弊社にお問い合わせをいただいても案内すらできないことがあるのです。

 

でも、これだけは伝えたい。弊社ではエージェント全員が「囲い込み」と戦いながら、お客様のためにできる限りの努力をしているのです。

 

 

成田育子(REDSエージェント、メール:i.narita@red-sys.jp)
東京都出身。所有資格は宅地建物取引士、公認不動産コンサルティングマスター、損害保険一般資格、第一種外務員資格。担当エリアは首都圏一円。得意分野はマンション、戸建て、土地の仲介。
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