REDSエージェント、宅建士の坂爪です。

 

今回は、とくに中古戸建てで需要が多く、かつ勘違いが多い「瑕疵保険の加入」と「ホームインスペクション(住宅診断)」について述べていきます。

 

住宅診断 耐震診断

(写真はイメージです)

 

ホームインスペクション(住宅診断)とは、住宅に精通したホームインスペクター(住宅診断士)が、第三者的な立場と専門家の見地から、住宅の劣化状況や欠陥の有無、改修すべき箇所やその時期、おおよその費用などを見きわめ、アドバイスをすることです。

 

このホームインスペクションをしているかどうかを不動産売買の重要事項説明書に記載することが義務づけられたため、お客様からも質問を頂くことが多くなりました(ホームインスペクションをすることは義務づけられていません)。

 

そこで意外と多い勘違いが、〈ホームインスペクション実施〉=〈住宅瑕疵保険への加入可〉という認識です。

 

住宅瑕疵保険とは、完成した住宅に本来備わっていなければならない耐震性能や耐水性などの欠陥が見つかった場合、その欠陥を直すために利用される保険です。

 

私は住宅診断士の資格を持っておりますので、これがなぜ勘違いなのかクリアに説明します。

 

「ホームインスペクション」は単純に、建物の不具合や劣化状況を調べて、売主様・買主様の間で事実関係を共有するため、また、買主様においては将来の維持費用やリフォーム内容を検討する資料としての検査であり、結果につき保証や保険が付くものではありません。

 

これに対し、既存住宅瑕疵保険は以下のような段取りを踏みます。
① 瑕疵保険に加入するための物件調査
② 調査結果に基づく補修
③ 補修が適切になされたかの検査
④ 保険への加入

 

これでは「瑕疵保険」の方がいいのではないかと思われると思います。

 

ただ、瑕疵保険よりもホームインスペクションの方が検査項目が多いことは見過ごせません。瑕疵保険加入のための検査は、主要構造部分や雨水等の侵入を防ぐ部分等に限られ、設備の劣化状況の調査などは含まれません。あくまでも、保険の対象となる部分の調査にとどまります。

 

そこで私がお勧めするのが〈瑕疵保険対象箇所の調査付き〉のホームインスペクションです。設備などの劣化状況など幅広く調査してもらえて、なおかつ検査結果しだいでは瑕疵保険の加入も検討可能です。

 

保険の加入のためには、調査の結果是正や補修条件が付いた部分について、是正・補修の費用が別途発生しますし、補修後の再検査保険加入費用も別途発生しますが…。

 

まずは、ホームインスペクション(瑕疵保険対象箇所の調査付き)をしてみて、ここから先は、買主様と実施や費用負担について相談して決定したうえで、調査結果に基づく補修→補修が適切になされたかの検査→保険への加入、というのが私のお勧めの利用方法です。

 

 

坂爪潤(REDSエージェント、080-7959-2283、j.sakazume@red-sys.jp)
長野県出身。宅地建物取引士。首都圏一円、戸建て、マンション、注文住宅、投資・事業用物件まで幅広く対応。相続や登記に関する知識は豊富。
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