REDSエージェント、宅建士・マンション管理士の津司徳義です。購入を検討しているマンションが将来にわたって安心して生活できるものかどうかは、多くの方にはとても気になる点ですよね。

 

今回は「修繕積立金」の観点からみてみましょう。修繕積立金とは、分譲マンションで建物の壁や屋上、エントランスなど共用部分を維持・修繕するために定期的に行われる大規模修繕などに必要な資金をまかなうため、毎月、区分所有者から徴収して積み立てておくお金のことです。

 

住宅とお金

(写真はイメージです)

 

この修繕積立金が値上げされることになったとき、その意味をどう考えればいいのでしょうか。

 

まず認識しなければならないのは「マンションの住人の過半数が修繕積立金の値上げに賛成した」という事実です。毎月の支払いが増えるわけですから、本来ならだれにとっても値上げはありがたくないことです。にもかかわらず、値上げに踏み切ったということは、過半数の住人がマンションの将来を真剣に考えているということです。マンションの将来などどうなってもいいというのなら、修繕積立金などゼロにすればいいわけですから。

 

実は、マンションの中には、必要な修繕積立金の値上げが計画されているにもかかわらず、住民の反対によって値上げできない物件が結構あるのです。値上げができなければ、将来のメンテナンスに支障が出てもお金がなくて修繕ができないことになります。

 

この問題は最近、新聞でも取り上げられるほど社会問題となっています。35年という長期のローンを組むわけなので、それ以上に居住していく予定の人も多いでしょう。お金がなくてメンテナンスや修繕ができないなんていう事態になると、住人は青ざめてしまうでしょう。

 

逆に、「修繕積立金が値上げされるということは、マンションに深刻な欠陥が存在するからではないか?」と考える人もいるかもしれません。しかし、たとえそうであっても、修繕積立金の値上げによってその事態に備えるという姿勢は評価に値すると思います。修繕積立金が低額であることは、決してそのマンションが修繕の必要がないほど優れているというわけではないことも知っておいてほしいです。

 

このように、修繕積立金の値上げという事実からも、マンションの将来について非常に多くの情報を得ることができるということです。検討しているマンションがあったら、修繕積立金についてぜひエージェントにお尋ねください。

 

 

津司徳義(REDSエージェント、070-1402-4276、n.tsushi@red-sys.jp)
北海道出身。宅地建物取引士。マンション管理士、2級ファイナンシャルブランニング技能士、不動産鑑定士(2019年短答式試験合格)。目黒・太田・品川・港・渋谷区の戸建て、マンション・戸建て、土地取引に強い。
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