不動産のリアルREALITY OF REAL ESTATE

  • 最終更新日:2021年10月28日
  • 公開日:2018年9月10日

仲介手数料が無料の不動産会社は怪しくない! 逆に「顧客第一主義」と言える理由と無料のカラクリ

不動産の購入を不動産会社に依頼すると、売主に対して本体の代金を、不動産会社に対して仲介手数料をそれぞれ支払うことになります。仲介手数料は法律で上限の額が定められていますが、ほとんどの不動産業者は上限いっぱいの額がさも正規の額であるかのように請求しています。

 

⇒仲介手数料の仕組みや基礎知識についてはこちら

 

一方、仲介手数料を無料とする不動産会社が存在します。仲介手数料は仲介会社の収入源なのに、それを無料にするというのですから、怪しさとともに別の費用を請求されるのではないかと警戒感を抱く人が多いでしょう。

 

はたして「手数料無料」の不動産業者に売買を任せて安心なのでしょうか。仲介業界歴30年の筆者が、経験を基に詳しく解説します。

 

不動産仲介

(写真はイメージです)

 

ほとんどの業者が上限を請求する「仲介手数料」の計算方法

 

そもそも仲介手数料というのは、どういった根拠で支払うものなのでしょうか。また、どうしてどの会社も、上限金額を請求してくるのでしょうか。そこから説明します。

 

(1)仲介手数料の計算方法

 

仲介手数料は宅地建物取引業法(宅建業法)にその根拠が定められています。媒介契約を交わした不動産業者が、物件の売買を成功させたときに、売主・買主が不動産会社に対して支払う報酬です。

 

不動産業者が売主から預かった物件を、自分で見つけた買主に紹介して売買を成立させた場合には、売主と買主の双方から受領できることになっています。

 

受領できる手数料の金額は、以下のように定められています。これに消費税が別途、加わります。

 

仲介手数料

 

500万円の不動産の場合の計算方法は下図で説明しています。

 

不動産仲介手数料

 

A万円の場合で計算してみると、仲介手数料の上限額は、

 

 {(200万円×5%)+(200万円×4%)+((A-400)万円×3%)}+消費税
={(10万円)+(8万円)+(A万円×3%)-(12万円)}+消費税
={(A万円×3%)+18万円-12万円}+消費税
={(A万円×3%)+6万円}+消費税

 

このように、現在の不動産相場では400万円を超える売買となることが多くなるため、「3%+6万円+消費税」で手数料額が計算できるのです。

 

(2)手数料が上限請求されるわけ

 

仲介手数料の額はあくまでも法律で定められた上限額です。ということは、0円~上限額の範囲で自由に決めることができるということです。ところが、多くの不動産業者は当たり前のように上限額の支払いを求め、本当は不動産会社の考え方ひとつで減額できる事実を伝えようともしません。

 

その理由は、ズバリ、客に対してあえて言う必要がないためです。「媒介契約書」に仲介手数料のことについて記載はしていますので、ほとんどの業者はその契約書を交わすことで顧客への説明をしたとみなしています。このため、請求時には改めて説明をしないのです。

 

買主や売主から減額の申し出がない限り、業者は手数料を割り引くことはありません。つまり、顧客に知識がないのをよいことに、都合よく手数料を領収しているというわけです。難しい理由があるわけではなく、ただそれだけのことなんです。

 

仲介手数料を半額・無料とする不動産会社は魔法を使っているのではない

 

しかし、そんな不動産業界でも仲介手数料を半額、もしくは無料とする業者があります。約3%とはいえ、5,000万円の物件なら156万円、4,000万円で126万円、3,000万円でも96万円(税別)と高額になり、仲介手数料はかなりの費用負担となります。それが無料となれば、喜ばない人はいないでしょう。

 

一方で「タダより高い買い物はない」という言葉もあります。そのような会社に売買を任せて安心なのでしょうか。「手を抜かれたりいい加減な契約書を交わされたりするようなら、手数料をきちんと支払って、安心できる業者に任せたほうがよい」と考える人もいるかもしれません。しかし、必ずしもそういうわけではないことをこれから述べていきます。

 

(1)手数料無料は顧客第一主義の証

 

結論からいうと、手抜き仕事をされるのではないかという心配は無用です。それどころか、このような制度を掲げる業者は「顧客第一主義」だといえます。それは、顧客のメリットに最大限の重きをおき、かつ自社の利益も損なわない事業スタイルを確立したからこそ、このように大胆に見えることを掲げることができるためです。

 

不動産会社の収入源である仲介手数料を無料にするとは、そこに頼らなくてもビジネスが成立するだけの収入源を別に確保しているからです。さらに、本来のサービス内容に支障をきたすことなく無駄な経費を徹底的にカットするなど、さまざまな努力をしているためです。このような企業努力のことを「顧客第一主義」と私は考えます。

 

そもそも、手抜き仕事をしたり、客を裏切って別に不当請求をしたりするような会社では、商売自体が長続きしません。

 

(2)手数料の無料・半額はどうやって実現するのか

 

手数料が無料の場合

 

仲介手数料は売主と買主の双方に3%+6万円に相当する額を請求できます。つまり、売主から預かった物件を自分で見つけた買主に売却できれば、手数料は倍額の6%+12万円。不動産業界用語でいう「両手仲介」となるのです。

 

多くの業者が少ない手間で大金を稼げる「両手仲介」を狙っています。しかし、手数料半額、もしくは無料とする業者は、この両手仲介によって「濡れ手で粟」とすることを考えていません。客である売主・買主のどちらか一方の代理となることをモットーにしています。

 

ただ、形式的に両手仲介になってしまうことがあります。

 

たとえば新築マンションを買いたいというサラリーマン客を仲介した場合、相手方の売主はディベロッパー(開発業者)になります。他の多くの業者はここで、サラリーマン客からもディベロッパーからも仲介手数料を受け取ります。しかし、ここで「仲介手数料は売主側からもらう分だけで十分」と考える業者だと、サラリーマン客は仲介手数料を取られなくてすみます。すなわち「仲介手数料無料」が実現します。

 

つまり、「仲介手数料無料」とうたっていても、それは不動産会社がメインターゲットにしているお客さん(この場合はサラリーマン客、いわゆるエンドユーザー)が対象であって、裏では業者から規定の仲介手数料をしっかり受け取っているのです。でも、そんなことはそれこそお客さんには関係のないことですので、わざわざ公言していないだけです。決して、あくどい商売をしているわけではないのです。

 

手数料が半額の場合

 

また、仲介手数料を「半額」とする業者もあります。それは、その業者が内規で「エンドユーザーから仲介手数料をいただくときは、その額は上限価格の半額とする」と決めているのです。中古物件を仲介するケースで「両手仲介」をしないとなると、売主か買主の一方だけの代理となるわけですから、仲介手数料を無料にしてしまうと、完全にタダ働きになってしまいます。さすがにそれでは会社が成り立たないので、「半額だけいただく」ということにしているのでしょう。

 

なぜ半額でも会社が成り立つのかというと、彼らは手数料収入を上限価格の半額にしても利益が出るくらい、経営を合理化しているのです。ただ、いわゆる「薄利多売」になってしまい、営業マンはけっこう忙しいのではないかと思われますが。

 

そうはいっても、そのように経営を合理化している業者のことですから、営業マンにも無駄な働き方をさせない仕組みはすでに導入していることでしょう。ノルマに追われ、残業が多く、会社への定着率が低いとされている不動産業界にあって、社員が働きやすい会社であることは予想できます。

 

以上、仲介手数料を無料・半額にできる仕組みがお分かりいただけたでしょうか。決して魔法を使ったり、裏工作をしたりしているわけではなく、「顧客第一主義」を目指すための工夫をこらしていることをご理解いただけたと思います。

 

両手仲介にこだわる不動産業界の悪癖

 

ということは、「仲介手数料を半額・無料」とうたうことなく、従来のとおり上限価格ギリギリの額を請求してくる業者ほど、「顧客題意主義ではない」ということが推論できることになります。

 

実際、多くの不動産業者は、顧客のメリットより自社利益を優先しています。それは、売主と買主の両方から手数料を受領する「両手仲介」に固執していることからも明らかです。両手仲介は一度の売買で倍額の収入となるのですから、ビジネスとしては当然なのかもしれません。しかし、両手仲介を成立させるためには、業界内で「囲い込み」と呼ばれる売主に迷惑をかける行為をせざるをえないことが多いのです。

 

売主から売却依頼を受けた業者は、その物件の買主を自社で見つければ両手仲介が可能となります。しかし、別の不動産会社を通じて購入希望者が現れたら両手仲介はできなくなります。そこで、自社で客付けできるまではあの手この手を使って預かった物件を公開しなくなってしまうのです。

 

これが「囲い込み」や「干し」と呼ばれる業界の悪癖です。両手仲介という業者にとっての大きなメリットを、販売機会を失うことになる売主のデメリットに優先させていることがよく分かるでしょう。

 

こうした業者がいるせいで、マンションを買いたいエンドユーザーにも迷惑がかかります。物件の存在を市場から隠蔽するわけですから、よい物件を購入できる可能性が少なくなってしまうのです。

 

結論、「仲介手数料無料」の業者は怪しくないですよ

 

以上、見てきましたように、「仲介手数料無料」をうたう不動産業者は決して怪しいわけではありません。エンドユーザーから手数料を取らないだけで、売主業者から手数料を受領することで成り立つ、れっきとしたビジネスモデルです。

 

そしてもちろん、売主の仲介手数料が無料となるケースもあります。この場合でも売主のメリットが損なわれることはありません。この仕組みについては次回の記事で詳しく述べます。

 

 

伊東博史(宅地建物取引士)
大手不動産仲介会社で売買仲介に約10年間の勤務。のべ30年間以上にわたり、大手と中小、賃貸と売買と、多角的に不動産業務に携わる。現職では売買と賃貸仲介と管理、不動産投資や相続のアドバイスを行う。

 

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※2026年04月19日現在 本社・首都圏営業所の数値

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    1 か月前

    不動産の売却と購入を両方お願い致しました。
    ご担当の小室様には依頼当時は先行して購入したりできることなどすら知らない知識レベルですが、丁寧に売り先行、買い先行なども教えて頂き依頼主の状況に応じて臨機応変に対応頂きました。
    結果売却も購入も予想通りに進み非常に満足です。サイトでは仲介手数料無料やなどの魅力が入口で気になる方は多いと思いますが、依頼した後のサポートが丁寧で迅速で非常に頼りになる会社様だと思います。
    知識がない方でも依頼主に寄り添った対応でアドバイス頂けますので、悩まれる方は是非ご相談頂くことをおすすめします。
    私もまたお世話になる機会がありましたらご依頼させて頂きます。
    本当にありがとうございました。

    1 か月前

    ご担当の堀さんに大変お世話になり、このたび無事に住宅を購入することができました。

    当初は、仲介手数料が比較的低額であることを知り、「知名度の高い最大手仲介会社と比べれば、サービス内容が多少見劣りするのもやむを得ないだろう」と考えたうえで問い合わせましたが、実際には、これ以上望みようのない素晴らしいサポートを頂きました。

    内覧については、何度もお時間をいただくのが心苦しく感じておりましたが、堀さんから「納得したうえで購入された方が良いから」と何度も内覧を勧めていただき、その都度丁寧にお付き合い頂きました。疑問点にも一つひとつ真摯にお答えいただき、安心して検討を重ねることができました。

    また、売主側から提示された資料や条件についても、細部まで目を通したうえで注意すべき点を的確にご指摘くださり、大変心強く感じました。最終的には、「堀さんが買って良いと言っている物件であれば問題無い」という考え方に至りました。

    検討していた物件が金融機関の融資を受けにくいことが判明した際には、複数の銀行へお問い合わせいただき、最終的には融資可能な金融機関を見つけてくださり、担当者の方との調整まで行っていただきました。

    加えて、私どもが40年以上前の施工時の情報について関心を持ち問い合わせた際には、施工を担当したゼネコンにまで問い合わせて確認を取って頂き、懸念点を解消してくださいました。

    振り返りますと、どの場面を取っても、堀さんがご担当でなければ、途中で購入を諦めていたのではないかと思います。

    このように書くと、堀さんが検討者が購入するように仕向けるやり手営業マンという風にも読めるかも知れませんが、実際にはこちらが検討を棚上げしていた時期には検討を促されるようなことは全く無く、こちらがサポートを必要とする時だけ必要なサポート頂いたように思います。ですので大変納得感を持って住宅を購入することができました。

    不動産の購入を検討されている方には強くお勧めしたいと思います。また私自身、引き続き不動産の売買を検討することがあれば、ぜひまた堀さんのお世話になれればと考えています。

    5 か月前

    自宅(中古戸建て)の売却でお世話になりました。

    まず何よりも、営業(小室様)の方に、超丁寧&超迅速&超親身なご対応を頂き、★5では足りないです!!

    当方、介護や仕事や新居(二世帯住宅)の建築対応や仮住まいへの引越しで日々バタバタしてしまい、必要な物を紛失してしまったり、諸対応が遅くなってしまったり、、、と、色々ご迷惑をお掛けしてしまいましたが、都度、豊富な専門知識で臨機応変に気持ちの良いご対応を頂き、本当に心強かったです。感謝しかありません。

    隅々まで行き届いたサービスにも関わらず、仲介手数料は他社様の半額以下という、申し訳なくなるほどありがたい内容でした。

    また、買主様も先方の仲介業者様も素晴らしい方々で、非常に恵まれたお取引ができました。

    こだわりを詰め込んだ思い入れのある注文自宅でしが、まさにそのこだわりを気に入って頂けた買主様に引き合わせて頂き、ご購入頂く事ができ、大変嬉しく思っております。

    また何かありましたら、絶対REDS様にお願いしますし、お友達に不動産取引を検討している人がいたら、全力で勧めようと思います!

    もういくら御礼を言っても足りないです!
    本当に本当にありがとうございました!!

    4 か月前

    担当して頂いた 菅原さん には約1年程お世話になりました。

    不動産のことはもちろん、法律の事などとても知識が豊富な方で色々な事を教わり勉強になりました。些細な質問にも的確でわかりやすくお返事を下さるとても親切な方でした。家探しに疲弊していた時も、とくに営業電話などもなく私達のペースに合わせて頂き本当に助かりました。都内・神奈川県と私達夫婦のわがままにも付き合って頂き、ありがとうございました。

    決済も無事に終わり、念願のマイホームを購入する事ができました。

    とても信頼のできる不動産屋さんです!
    また機会があれば、宜しくお願い致します。

    3 か月前

    中古マンションの購入を検討し始めて約1年、10軒ほどの内見に根気強く同行してくださった担当の山崎さんには、本当にお世話になりました。
    契約を急かされるようなことは一切なく、漠然としていた条件も山崎さんに相談を重ねるうちに、自分たちの中で明確にまとまっていきました。おかげさまで、心から納得して大きな決断ができました。
    巧みな営業トークというよりも、知りたいことに対してメリット・デメリットを隠さず正直に答えてくださる姿勢に、深い信頼を寄せることができました。レスポンスの速さも抜群で、こちらが「ちゃんと休めているかな?」と心配になってしまうほど(笑)。素敵なご縁をいただき、心から感謝しています。