不動産のリアルREALITY OF REAL ESTATE

  • 最終更新日:2018年8月12日
  • 公開日:2017年3月17日

無理に空室にしなくても大丈夫。住みながら売却するには

現代は、今の家を「守る」「子に遺す」といった考え方にこだわらず、ライフスタイルや家族構成の変化に合わせて住まいを変える人が少なくありません。特にマンションの場合は、売買もしやすく住み替えが容易とされています。

 
しかし、いざ実際に自宅マンションを買い替えるとなると、タイミング良く買い手が見つかるか、不安ではないでしょうか。また多くの人はマンションに住みながら売主を探しますが、「住みながらの売却は難しいのでは?」と懸念する人もいるかもしれません。こうした売却での注意点や、成功のポイントについて述べていきます。
 
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(写真はイメージです)
 

住みながらの売却は可能です!

 
そもそも、「マンションに住みながら、売却できるの?不動産会社に敬遠されるのでは?」と危惧する方もいらっしゃるかもしれません。しかし、住みながらの売却を受け入れてくれる不動産会社は多くありますので、ご安心ください。
 
なお、不動産の販売では「内覧」が行われます。内覧とは、あなたの物件に興味を持った人が見学に訪れることです。家は高い買い物ですし、生活の中で非常に重要な位置を占めるもの。購入を検討する人は必ず内覧に来る、と考えておきましょう。
 
そしてこの内覧で好印象を残せば、購入につながる可能性は大。ぜひ積極的に対策をしておきたいものです。
 

売却の際の内覧、注意点は

 
内覧は、都度、買主候補のお客様に家を見ていただくので、都度、事前に家を掃除したり、立ち会う必要があるので、不便さを感じることもあるでしょう。しかし、あなたのマンションを買ってくれるかもしれないお客様が、わざわざ時間を割いて家を見に来てくれる、という前向きな考えで臨みましょう。
 
まず内覧の日取りですが、も見学予定は不動産会社から事前に知らされ、調整したのち決定されます。とはいえ、売主は内覧に立ち会うことが求められますので、その日の予定は外出できなくなることは覚悟しておきましょう。
 
また世間の多くの人は、平日働いています。当然、内覧予約は週末に集中することでしょう。せっかくの週末に予定が入れられない、立てた予定をキャンセルして内覧者を迎えねばならない……。辛いかもしれませんが、それも「住みながら」の売却なればこそ。逆に「このミッションを乗り越えれば早く買い手が見つかる」と前向きに捉えたいものです。
 
できれば、内覧の時間帯にも気を配りましょう。なるべく部屋の日当たりの良い時間帯に来てもらう、また、日中の予定がNGの場合は、夕日や夜景が綺麗な時間に来てもらう、などといった工夫です。スケジュール調整は大変かもしれませんが、物件の魅力を体感してもらうことは大きなアピールになります。
 

生活感に注意

 
売主と買主(内覧者)の生活スタイルや家族構成などに違いが大きく、また部屋に生活感があふれていると、内覧者にとって自身が生活するイメージが沸かず、購入意欲が刺激されないケースが多いようです。
 
こうした事態を回避するためにも、売主は、売却を決めた後は「もうすぐここは他人の家」という心づもりで、常に整理整頓をし、生活感を抑えて居住したいものです。
 
また、現に生活している住居に他人が入ってくるのですから、ストレスを感じるのは無理もありません。しかし注意したいのは、あなたのストレスは、相手にも敏感に感じ取られることです。互いに緊張していては、部屋の良さは伝わらないでしょう。住み心地の良い家とは、リラックスできる家でなければならないからです。
 
内覧は、人によっては相当高いハードルとなります。ただ、どんな人でも最初は少なからず抵抗感や緊張を感じるもの。回数をこなすうちに慣れていくかもしれません。あまり考えすぎず、トライしてみることをおすすめします。
 

「空き家にして売却」という選択は

 
売りたいマンションに住み続けるのでなく「空き家にして売却した方が、成約率が高くなる」という意見もあります。確かに内覧のしやすさから言えば、空き家の方が優位です。しかし、今の住居が売却できないと新しい家の購入資金がないという人は多いでしょう。また販売中は賃貸物件に住むというのも、引っ越し費用が二重にかかったりしておすすめできません。住宅ローンが残っていればローン返済と賃料の支払いを双方負担せねばならず、家計面も苦しくなる懸念があります。
 
「空き家にして売却」という選択肢が検討に値するのは、主に次の3つの場合です。
 

  1. 空き家にすることですぐに買主が見つかる確証がある
  2. 実家など、一時的に身を寄せる場所がある
  3. 資金面に余裕があり、住みながらの売却を行う必要がない

 
上記のような特定の場合は空き家にするという選択も有効かもしれません。
 

成功ポイントはコレ!内覧時に気を付けたいこと

 
最後に、内覧の成功率を高めるためにはどんな点に注意すれば良いのか、「準備」と「当日」に分けて見ていきます。
 

内覧前の準備

 
当然ですが、部屋の掃除は必須。キッチンやバス、トイレ、収納など、普段は人に見せない部分こそ、内覧者にとっては気になるところです。汚れだけでなく臭いにも気を付けましょう。十分に出来ないという方は、第一印象を決める玄関から掃除を始めましょう。
 
収納スペースにある物は、普段使わない物はダンボールに詰めてしまうのも手です。カラのほうが収納空間を把握しやすいですし、段ボールが積んであると「明け渡しの準備を進めている」という印象を内覧者に与えられます。段ボールはきれいな物を使い、見栄え良くきっちり積んでおきましょう。
 
部屋全体のイメージを左右する照明や換気にも気を配ります。照明は基本明るく。換気は時期にもよりますが、気候の良い時は窓を開けて空気の流れを作りたいです。
 
内覧まで時間に余裕のある場合は、ふだん自分では気にしないスミのホコリや汚れを意識して、重点的に綺麗にしておくことも有効です。宿泊先のホテルで部屋のスミにホコリがあると、「この部屋、掃除が行き届いていないな」と残念な気分になりますが、買主となるお客様の目線も同様で、売主には気づかない室内のスミに目が行って、そこで室内の印象が左右されることもあります。
 

内覧当日の心遣い

 
当日はおもてなしを忘れずに。エントランスや廊下にゴミがないか確認し、部屋にはスリッパを用意し、空調・室温は適切にして、内覧者が快適に過ごせるよう配慮しましょう。また、内覧者が落ち着いて室内を見られるよう、立会者以外のご家族は外出しておくことをおすすめします。
 
内覧者から住み心地や住環境について質問があれば、誠実に対応してください。率直かつ客観的な情報を伝えることで、信頼感を得られます。メリットもデメリットも含めて比較検討してもらいましょう。
 

成約に至らなかった時は

 
事前準備も当日のおもてなしも努力したのに、内覧者に気に入ってもらえなかった……そんなこともあるでしょう。そんな時も、不動産会社に「気に入ってもらえなかった理由」を聞いてもらっておきましょう。トライ&エラーを繰り返せば、きっと良い買主が見つかるはずです。
 

住みながらのマンション売却成功のために

 
住みながらのマンション売却は、不自由さや一定の難しさがあります。しかし、経済的に無理をしてまで空き家にするのはリスクが大きいです。「早期売却して、不自由さから早く開放されよう!」そんな意気込みで挑んでみてはいかがでしょう。今回ご紹介した注意点や成功ポイントを確認し、住みながらでも満足のゆくマンション売却を目指しましょう。
 
横山晴美(ライフプラン応援事務所代表)
2013年にFPとして独立。企業に所属せず、中立・公平の立場で活動する。新規購入・リフォーム・二世帯住宅を問わず、家に関することなら購入額から返済計画まで幅広く対応。(AFP FP2級技能士 住宅ローンアドバイザー)
 

 

この記事に関連する「不動産売却で「住み替え長者」に? 自宅投資という選択肢を検証」もぜひご覧ください。

 

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