『正直不動産』宅建士のプロはこう見る!SHOJIKI-FUDOSAN

  • 公開日:2024年1月16日

『正直不動産2』ドラマ第2話最速レビュー|狂気のナンバーワン元同僚に永瀬が仕事も女性も奪われる?

ある日突然、嘘(うそ)がつけなくなってしまった不動産仲介会社の営業マンが、独特の商慣習で動く不動産業界で奮闘する姿を描くNHKドラマ『正直不動産2』。第2話が2024年1月16日(火)夜10時に放映されました。

 

山下智久演じる主人公の不動産営業マン永瀬財地は、前シリーズでは嘘をもいとわないセールストークで売上ナンバーワンでした。ところがある日を境に、不思議な風が吹いてくると嘘がつけなくなることからナンバーワンの座から滑り落ち、客とのやり取りでもしくじって窮地に陥ります。しかし、その正直さが逆に、ライバルのミネルヴァ不動産をはじめとする悪徳業者にだまされそうになる客の心を動かしてきました。

 

今シリーズでも引き続き、ミネルヴァ不動産とのバトルは続きます。そんな大人気ドラマ『正直不動産2』のレビューを、監修を担当したREDSではどのメディアよりも早く、そして詳しくお届けします。

 

(不動産のリアル編集部)

 

介護

(写真はイメージです)

 

不動産ブローカーの桐山が永瀬に確かめたかったこと

 

夜、永瀬のアパート。ドアを開けたらトレンチコート姿の桐山貴久(演:市原隼人)が立っていました。前話でミネルヴァ不動産に入った元登坂不動産の営業マン、神木涼真(演:ディーン・フジオカ)のことを知りたいようです。

 

桐山が持っている情報では、神木は登坂を退職後、あくどい架空契約を行って刑事事件寸前になり「二度と不動産業界に戻らない」という念書を書いて見逃してもらったというのです。

 

桐山は、なぜ鵤社長(演:高橋克典)は神木を不動産業界に戻したのか、その理由が分かったら教えてほしいと頼みました。「不動産ブローカーにとって、神木のようなやり口の人間は邪魔でしょうがない」。

 

自宅の一軒家をできるだけ早く売りたいという男。残っているという「粗大ゴミ」とは……

 

登坂不動産オフィス。月下咲良(演:福原遥)はいきなり、光友銀行の榎本美波(演:泉里香)について「永瀬先輩、もし思っていることがあったら、ちゃんと伝えないとダメですよ。失ってからじゃ遅いんですからね」と言い残し、去って行きます。「なんなんだ」といぶかる永瀬ですが、前話終わりから続く伏線です。

 

場面が変わり、登坂不動産の応接室では、永瀬が「この家をできるだけ早く売りたい」という輸入家具バイヤーの寺島大助と商談中。大助は「粗大ゴミが残ってるが、すぐ処分するから気にしないでくれ」と言い残しそそくさと去って行きました。

 

永瀬は月下を伴い現地へ。新人の十影健人(演:板垣瑞生)も呼び出します。十影がスマホで動画を撮影しながら、3人は居間まで進んでいきます。居間は整理整頓されていて、庭は小さいながらも見事に整えられています。

 

3人がワイワイ話していると、背後から「あの」と声が。振り返るとそこにはパジャマ姿で杖をついた老人とラフな格好の若者が立っていました。3人は身分と目的を明かすと、とんでもないことが発覚します。老人(喜助)は寺島大助の父、若者(直也)は息子だというのです。大助は家族が住んでいる家を相談もなく売却しようとしていたことになります。

 

家の名義人は大助、妻の美由紀は亡くなっています。どうも喜助と大助は極めて仲が悪いようです。老いた父と中年息子が不仲のこのパターン、前々週の『スペシャル』でもありましたね。永瀬が改めて大助に尋ねると「もういい、よそで頼む!」と鍵をひったくって出て行ってしまいました。それにしても実の親と子のことを〝粗大ゴミ〟とは、深い訳がありそうです。

 

ミネルヴァ不動産に駆け込んだ大助を接客する神木は「ちょうど物件周辺の土地をひとまとめにして介護施設付きマンションを建てる計画がありまして、おそらく1億円程度で売却できるかと」と持ちかけ、永瀬は神木にまたも客を取られたことになります。

 

神木のすさまじすぎる〝教え〟と〝武勇伝〟

 

12年前、25歳の永瀬はかなりの成績下位。32歳の当時課長の大河真澄(演:長谷川忍)が「神木にだけは近づくな。あいつは悪魔だぞ」と忠告するのを振り切り、神木に教えを請います。神木は永瀬を上から下まで見回して「それじゃ成約が取れなくて当然だ」と外に連れ出しました。

 

まずは高級ブランド店で完璧な身だしなみに変身させ、次に高級レストランでディナーを食べながら「すぐにタワマンに引っ越せ」と指示します。「人間は服、靴、時計。身につけるモノ全てを自身の一部だと思い込む傾向がある。だから最高のモノを身につけ、最高の家に住め。全てはお前自身を映す鏡だ。勘違いするな。金持ちだからタワマンに住むんじゃない、タワマンに住むから金持ちになれるんだ」。

 

神木は「家を売るのは簡単だ。永瀬、俺をまねてみろ」と言って立ち上がり、人目もはばからず、タップダンスを始めます。「ミラーリングと言って、意識的に客の動作をまねることで、親近感を与えることができる。客のしぐさだけじゃない。客の息遣いをまねろ。心臓の鼓動までシンクロさせられれば、家だろうがなんだろうが売れる」。神木は店員の制止を振り切って踊り続けます。

 

半信半疑ながら、言われたとおりに営業したら、永瀬はあっという間にナンバー2になれたそうです。

 

場面が変わってミネルヴァ不動産。神木の口からは過去の〝武勇伝〟がなめらかに出てきます。「整形、自己負担で契約を結ぶ自爆営業。成績トップが危ういと思えば架空契約をでっち上げ。締め日を過ぎてナンバーワンが確定したら、即解約」。しかし、密告されて業界にいられなくなり、タワマンの家賃100万円と外車・クルーザーのローンに追われてホームレスに転落したということです。

 

窮地の祖父と孫。美波にも手を出す神木

 

寺島大助の息子、直也から永瀬は電話で呼び出されます。寺島邸では作業員が家財を次々とトラックに積み込んでいます。居間では必死に皿を抱えて「これは母の形見なんです! これだけは」と懇願する直也。割って入る永瀬に「すでに7日前に退去願いも出した。それを彼が無視するからだ」と神木は委任状を突きつけました。そのとき、隣室で喜助が発作を起こし、神木も出直すことにしました。

 

喜助は苦しそうに這いつくばり、永瀬に直也だけでもこの家に住めるようにしてほしいと懇願。「分かりました、なんとか……」と言いかけて、風に吹かれる永瀬。「こういうときくらい嘘をつかせてくれ」と抵抗するも、抵抗するほど風は強くなる一方です。

 

「なんとか……ならないんです。法的にこの家の所有者は大助さんです。あなたと直也さんは出て行かなければならない可能性が高いんです」

 

その夜、神木は美波を食事に誘い「僕とお付き合いしていただけませんか?」と迫りました。仕事帰りの永瀬は偶然、路上で神木と別れた美波と出くわします。永瀬は美波に「お前から全てを奪ってやるって。榎本さんに近づいたのも、絶対に裏があるはずです」と力説するも、美波は「私、永瀬さんのものでも何でもないんですけど」とぴしゃり。

 

「ていうか、永瀬さん、私のこと、なんだと思ってるんですか?」と逆に問い詰め、しどろもどろの永瀬をよそに、去っていきました。

 

「使用貸借契約」を盾に家の売却を阻止! 

 

オフィスで十影が撮った動画を見つめている永瀬に、登坂社長(演:草刈正雄)は「民法597条の2項と3項のページに付箋を貼った本を置いていきました。

 

永瀬は再び寺島邸を訪問。すでに売買契約は結ばれ、直也は引越し作業をしています。喜助は「今さら何しにきた。出て行くしかないと言ったのはアンタだろう」と激怒しています。永瀬は直也にメモ書きを渡し、その場を辞しました。

 

数日後。鵤社長と神木の前には寺島邸の買主が座っています。「社長、また安く買いたたけそうな土地があったら教えて。高齢化社会の今、介護施設つきマンションはもうかるのよ」と向けると、鵤社長は「その代わり、そちらの施設で年寄りが死んだらすぐに教えてください。特に土地持ちで、身寄りがない年寄りが死んだときはすぐに」と応じます。

 

何やら怪しい会話のさなか、大助が「これはどういうことだ!」と飛び込んできました。通知書が届き、「寺島邸の住居人が『使用貸借』をしているとみなされるため、勝手な売買はできない」と書かれていたということです。

 

不動産などを有償で貸し付けるのが賃貸借契約なのに対し、「使用貸借契約」とは無償で貸し付ける契約のこと。花澤涼子(演:倉科カナ)が「寺島様が物件の返還を要求することはできます。ですが、ふたりは出て行くことを拒んでいます。しかも、息子さんはあなたの父親の介護をあの家で行っています。したがってあなたが一方的にあの家を売ることができない。そう、この内容証明は主張しています」と説明します。

 

これを聞きつけた買主は「聞いてないぞ。介護施設をやろうとしている土地が老人を追い出して買った土地だと噂が立ったらどうする。俺は手を引くからな」と出て行きました。

 

通知書は永瀬の入れ知恵。寺島一家も和解!

 

寺島邸では永瀬、月下、十影が直也に感謝されています。直也は永瀬が手渡したメモに従い、弁護士に連絡して内容証明を送ったのでした。そこに大助が怒鳴り込んできます。

 

大助は父の喜助との確執の理由を、亡くなった妻を喜助が追い出したためと主張します。しかし、実際は東京と実家の栃木を往復しながらの母の介護に無理がたたって体を壊したことを喜助が見かねて、送り出したのでした。

 

大助も父と息子の世話を妻に押しつけた負い目があり、恨まれていたのではないかと思っていたというのですが、実際はそうではなく、海外出張の多い大助が日本に戻ってきた日のために、妻は庭をきれいに手入れしていたのでした。直也が庭の手入れを続けていたのは、その遺志を受け継いでのことだったのです。

 

咳き込みながら「お帰り、大助」と声を振り絞る喜助の手を大助は涙ながらに握りしめ、一家は再び一つに戻ったのでした。骨を折った割に一つの成約もなかったことに十影は不満そうでしたが、登坂社長は「そのうち君にも分かる」とポンと肩を叩き、笑って去って行きました。登坂不動産には1円の利益もありませんでしたが、登坂社長は「これでよし」としたようです。

 

神木にはだまされなかったけど永瀬も振られた?

 

行きつけの居酒屋で向かい合って座る永瀬と美波。永瀬は「榎本さん、いろいろ考えました。僕にとって榎本さんはどういう存在なのか。あなたは、僕にとって……」と言いかけたところで美波が永瀬を制止します。

 

「それ以上、言わなくて結構です。よく考えたら、なんで私が、あなたにジャッジされないといけないんですか。私は私の考えで行動します。なので放っておいてください」ときっぱり。

 

「まさか神木さんと?」とあわてる永瀬に「付き合うわけないでしょ」と美波。「私言いましたよね。嘘ついているかどうか目を見れば分かるって。あの人、大嘘つきですよ」と言って去って行きました。

 

後ろの席に隠れていた月下が「永瀬先輩、ドンマイ」と顔を出し、店員も肉じゃがを差し出し「ガッカリするな。これ食べて元気出して」。神木との不動産をめぐってのバトルも、意中の女性をめぐるバトルでも〝完全勝利〟とは行かなかったようで……。

 

3話に続きます。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。『正不動産』監修のREDSエージェントは100% 宅建士

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