不動産のリアルREALITY OF REAL ESTATE

  • 最終更新日:2022年1月20日
  • 公開日:2016年11月10日

3カ月で決まらない不動産売却はどこかに問題あり

不動産を売却したい売主の誰もが、高く、そして早く売りたいと思うのは当然のことでしょう。しかし、不動産売買の実務にかかわってきた者の印象としては、「高く」売却するということと、「早く」売却するということは、「トレードオフ(一方を追求すると他方を犠牲にせざるを得ない、二律背反の状態)」となることがあります。不動産の売却で、この2つの要素を両立させることのできる期間は、通常、売り出しから3ケ月以内といわれています。なぜ3ケ月間といわれているのか、そのポイントをご紹介しましょう。

 

売却物件売却物件
(写真はイメージです)

 

「売り出し価格」が売却期間を左右

 

価格は、売買の決定を左右する重要な要素です。売り出し価格はどうしても「売れる価格」ではなく「売りたい価格」となってしまうことが多いものです。相場よりも高い価格で売買されるということは、他の物件にはない付加価値を買主が見いだしたということ。現実には、そういう買主を見つけることはなかなか困難で、いつまでも売れないリスクを抱えることになってしまいます。

 

一方で、「早く」売却するために有効な方法は、やはり価格を下げることでしょう。買い取り専門の不動産会社は、通常の住宅であれば相場の7~8割程度の価格で買い取ることが多いようです。それでもいいと思えるのであれば、時間をかけずに物件を売ることができるでしょう。

 

「高く」売りたいという気持ちと「早く」売りたいという気持ちのバランスを上手に取ることが、その物件にとって、最大限「高く」「早く」売る秘訣となります。

 

売却開始から3カ月間が最大のヤマ場!

 

一般的に、不動産売買の流れでは売主が売り出し価格を決めて、不動産会社と契約した後に広告を出します。購入希望者は、物件の情報をインターネットや不動産会社に依頼するなどの方法で探し出し、内覧して諸条件を交渉します。必要があれば金融機関の承認を受けて契約を締結し、引き渡し残額決済をするというもの。順調に進んだとしても、全てが終了するまで1~2カ月程度の時間がかかってしまいます。

 

中古物件の購入希望者は、結婚、出産や子供の進学、定年退職などのライフイベントに合わせて、転居を考えるものです。買いたい人にとっても購入時期は重要ですから、検討から購入までの時間はそれなりに限られています。購入を決めてから必要な時間を考えると、購入希望者にはのんびりしている時間はないのです。購入希望者は、自身の希望条件に近い物件の広告や情報には、敏感に反応すると考えてよいでしょう。

 

購入希望者のそうした動向を考えると、売り出しから3カ月もたって、購入希望者からの引き合いや成約の兆しが見えないというのであれば、市場への売り出し方法が間違っていたかもしれないと見直す必要があるでしょう。それは、下記の2点の理由が考えられるからです。

 

(1) 物件情報にある条件と合うような希望を持つ購入者がいない

(2) 物件情報が購入希望者の目に届いていない

 

また、3カ月以上も物件情報が公開されていると、頻繁に物件情報をチェックしている購入希望者や不動産会社は、「売れ残り物件」と認識してしまいます。「何らかの要因で成約が難しい物件かもしれない」、「売れない理由があるはずだ」、「価格が以前より下がっているからまだ下がるかもね」と注視されるようになると、「高く」売ることは難しくなってしまうでしょう。

 

その地域において、そのような「有名物件」になってしまうと、「早く」売ることも難しくなるかもしれません。誰もが「売れ残り」にわざわざ手を出すことには躊躇しがちなものです。だからこそ、売り出しから3ケ月間が重要なのです。

 

売却開始後の3カ月間を有効に使うポイント

 

大事な売り出しからの3カ月間を無駄にせず、意義あるものにするためには、査定価格を基に不動産会社と売り出し条件をよく相談して、じっくりと吟味することです。査定価格が他より高いからと不動産会社を決めて、すぐに契約するというのは考え物です。

 

売主の機嫌を損ねることを恐れ、また媒介契約を結んでもらいたいがために、あえて相場より高い価格を打ち出して、「売れませんから価格を下げましょう」と後から言えばよいという考えの会社も存在します。そのようなときは、どうして他よりも査定価格が高いのかを疑問に思い、その根拠を説明してもらうようにしましょう。納得できる説明があれば、信頼の置ける不動産会社といえるでしょう。

 

売却期限があるのかどうかも、不動産会社にしっかりと伝える必要があります。買い替えや、相続税の支払いのためなど、売却の理由によっては希望の期限が限られています。目標の売却時期を共有することができれば、それに応じた価格をより具体的に設定することが可能となるでしょう。

 

不動産会社が、どのような販売活動を行うのかもきちんと把握する必要があります。媒介契約の種類を問わず、レインズに登録するのか、不動産ポータルサイトはどこを利用するのか、仲介業者間の情報交換はどのように実施するのかなどの広告戦略については、きちんと確認しておきましょう。

 

他に仲介業者がいなければ、不動産会社は売主からだけではなく、買主からも仲介手数料をもらうことができます。そのため、中にはあまり物件情報を広く公開しないで、自社の顧客や知り合いの中だけで成約を果たそうとする不動産会社もあります。そうした会社は、どうしても成約が遅れがちですから、どのような販売活動をするのか、積極的な販売活動を実行しているのかを確認することが必要です。

 

また、広告や販売活動において、物件の購買層を想定して魅力となるポイントをアピールする内容となっているかも重要です。チラシやネットの掲載内容に物件の長所や特徴がしっかり表記されているかを、きちんとチェックしましょう。

 

中古物件の購買層は、自身の住んでいるエリアでの購買を重視する傾向にあります。特に小学校・中学校の学区は、キーワードとなり得ます。子供の学区が変わらないことを重視する親は意外に多いものです。学区を意識した区域にポスティングやDMを使って重点的に広告をしたり、物件案内で強くアピールしたりすることが効果的です。

 

内覧時に売主ができること

 

内覧は、成約に向けてアピールする大きなチャンスです。少なくとも、物件に興味を持った人が内覧をするわけですから、ここで好印象を持ってもらえれば成約も間近といえるでしょう。

 

居住中に内覧をしてもらう場合には、整理整頓は当たり前のこと。玄関は、第一印象を左右する大事な場所です。綺麗に清掃しておくことを心がけましょう。花を飾ってあるだけでも印象が違います。奥様たちが特に関心を持つのは水回りですから、キッチンやお風呂などに水垢がついていたり、カビが生えていたりしては論外です。場合によっては、専門業者にクリーニングしてもらうことも検討しましょう。

 

さらに、収納スペースも気になるところです。ウオーキング・クローゼットや押し入れなども、開けて見せることを想定して、きれいに片付けて収納しておきましょう。最後に、住んでいる人がなかなか自分たちでは気づかないのは、「家のにおい」です。普段は使わないご家庭でも、内覧があるときだけは消臭剤の使用をお勧めします。この点でも、花を飾るのは効果的といえるでしょう。

 

売却時は「鮮度」を落とさないように不動産会社を上手に使うべき

 

物件の「鮮度」を落とさず、高くそして早く売るためには、売り出しからの3カ月間が重要だと述べてきました。そして、その3カ月間を有意義に過ごすポイントをいくつか紹介させていただきました。

 

その共通項をひと言で言うならば、『信頼できる不動産会社を有効に使い切りましょう』ということ。

 

信頼できる不動産会社を見つけて、よく話し合い、納得のできる売り出し方法で実行してもらうことが、物件の「鮮度」を落とさないための最大のポイントだといえるでしょう。

 

早坂龍太(宅地建物取引士)
龍翔プランニング 代表取締役。1964年生まれ。1987年北海道大学法学部卒業。石油元売り会社勤務を経て、2015年から北海道で不動産の賃貸管理、売買・賃貸仲介、プランニング・コンサルティングを行う。
監修 :不動産流通システム

 

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※2026年09月20日現在 本社・首都圏営業所の数値

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  • 平均評価
    4.9
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    275

    2 か月前

    中古マンションの売却でお世話になりました。
    担当の志水様は、ベテランならではの豊富な知識で市場動向や適正価格を丁寧に解説してくださり、終始納得感を持って進めることができました。
    何より素晴らしいと感じたのは、情報の囲い込み等を一切行わないという徹底した透明性です。この誠実な姿勢と親身な対応に、人間としても深い信頼を置くことができました。
    結果として非常に満足のいく売却ができ、今後も購入の機会があればぜひ志水様にお願いしたいと考えています。知人にも自信を持って紹介できる不動産会社様です。

    5 か月前

    木村さんに中古マンション購入のサポートをしていただきました。
    内見から住宅ローンの選定、契約まで幅広くご対応いただき、大変助かりました。

    特にメールのレスポンスが非常に早く、常に安心してやり取りができた点が印象的です。

    また、引き渡し後にもいくつかご相談させていただきましたが、引き渡しが終わった後も変わらず丁寧にご対応いただき、信頼できる方だと感じました。

    今後、もし購入や売却の機会があれば、ぜひまた木村さんにお願いしたいと思いますし、他の方にも自信を持っておすすめできる方です。

    3 か月前

    柳澤さんと出会えて、私は幸せ者でした。中古マンションを購入するにあたり、仲介手数料が半額?全額無料?、正直、どんなカラクリ?他の項目で請求される?なんて思ったのは事実ですが、柳澤さんと電話でご相談した数時間後には、新宿本社で面談。すべての不安を、払拭して頂いたのが柳澤さん。柳澤さんだっからこそ、話を前進させようと思いました。
    柳澤さんは、仕事を楽しまれています、だから、安心して任せられる。とにかく、レスポンスは早い、的確で分かりやすい。
    余計経費は使わない、手数料は片方から貰う、それによって半額や全額無料、素晴らしい経営方針だと思います、間違いなく大成長されると思います。
    柳澤さんとREDSさんとのご縁に感謝、本当にお世話になりました。また、何かの際にはご相談させて貰います、そして、周りの仲間に強く紹介しておきます。

    2 か月前

    担当の志水様には、迅速丁寧な対応をして頂き感謝しております。

    今回専任媒介契約で売却をお願いしましたが、両手狙いとかではなく、実際買主様は他社からの紹介で売買が成立し、囲い込みも無く誠実に対応して頂けました。その上、仲介手数料も他社よりお得で、且つ正直不動産監修もされており、最後まで安心して取引を終えることが出来ました。

    また機会があれば是非依頼したいと思います。
    この度は本当にありがとうございました。

    1 か月前

    小林さんにマンション購入をご担当いただきました。

    全体を通して安心して相談でき、好感の持てる対応でした。
    レスポンスが早く、やり取りもスムーズでした。

    こちらの希望を汲んで、気になる点についても正直にお話しいただけている印象があり、信頼して相談することができました。

    担当の方ご自身も実際に住宅を購入されていて、年齢も近かったことから、実体験を踏まえたお話やアドバイスも参考になりました。ありがとうございます。