REDSエージェント、宅建士、宅建マイスターの井原です。

 

(1)駅徒歩10分・築10年の物件
(2)駅徒歩3分・築17年の物件

 

(1)と(2)では、どちらが高いと思いますか?

 

(東京都ー都市風景)品川駅前の風景1

(写真はイメージです)

 

現在のトレンドでは、どちらも同じ。これが答えです。

 

実は、2014年頃までは、(1)の駅徒歩10分・築10年の物件の方が、高値で取引されておりました。

 

「中古マンション 築浅より駅近物件が人気」という日経新聞のコラム(2021年4月3日)によると、2014年頃からトレンドに変化があったようです。

 

(以下、引用)
「公益財団法人の東日本不動産流通機構に登録されている東京23区内の中古マンション成約データ(2007年1月から20年12月までのデータ約16万3500件)から、最寄り駅からの徒歩距離が1分経過するごとに、また築年数が1年経過するごとに価格はどの程度下落するのか調べてみました。

 

07年から14年までは最寄り駅からの徒歩時間が1分延びるごとに価格は1.2%程度下がる傾向が続いていました。しかし15年ごろからその影響力が強まり、19年には1.6%弱下がるまで影響力を強め、20年も1.5%強下がるという結果になりました。(中略)

 

一方、築年数による価格への影響を見ると、12年までは築年数が1年長くなると価格が2%程度下がっていましたが、13年以降はその影響力は弱まる傾向にあり、20年は1.5%強の下落でした」

 

2014年以前は、「駅距離1分につき成約価格は約1.2%の変動、築年数1年につき、成約価格は約2.0%の変動」だったのが、2020年になると「駅距離1分につき・築年数1年につき、ともに成約価格は約1.5%の変動」となったのです。

 

つまり、時代は「築年数重視」から、「駅距離重視」へと変わっていったのです。

 

2014年以前でしたら、「駅10分・築10年」の物件が4,000万円としたら、「駅3分・築17年」の物件は、3,776万円でした。それが、2021年現在のトレンドでは、同じ価格です。それくらい、駅からの近さが重視されるようになったということです。

 

背景には、駅前再開発などによる駅周辺の相場上昇と、リノベーション普及による、築古物件の単価上昇などが指摘されています。要するに、駅前の地価は下がりにくく、古い物件でもリノベーションすれば新築同然な快適性が得られるようになったということです。

 

資産性、つまり将来売却することを念頭に置いたマイホーム選びを考えるなら、「築年数よりも駅距離」を重視するということは今後も押さえておくべき、かなり重要なポイントになります。

 

 

井原直樹(REDSエージェント、080-7564-4417、n.ihara@red-sys.jp)
長野県出身、宅建士、宅建マイスター。担当エリアは東京23区、埼玉県南部、千葉県西部、神奈川県。マンション売買を最も得意とする。
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