不動産のリアルREALITY OF REAL ESTATE

  • 最終更新日:2022年2月7日
  • 公開日:2021年4月23日

ペアローンでマンションを購入する夫婦が知っておきたいリスクとデメリット

働く女性の増加によって「パワーカップル」なんて言葉も生まれ、夫婦でペアローン(共有名義)を組んで高額マンションを買うケースが増えています。ペアローンには落とし穴はないのでしょうか。メリットとデメリットを確認してみましょう。

 

タワーマンション 夫婦

(写真はイメージです)

 

単独名義と共有名義(ペアローン)の違いについて

 

住宅ローンを利用する場合、これまでは世帯主が単独でローンを組む「単独名義」が多かったのですが、最近では夫婦両方が名義人となる「ペアローン」が増えています。また、名義人は一方ですが、夫婦二人分の収入で組む「収入合算」という方法もあります。それぞれの違いを詳しく見てみましょう。

 

(1)ペアローンとは?

 

ペアローンは、一つの物件に対して夫婦が別々に住宅ローンを組む方法です。2人で別々にローンを組むわけですから、単独で借りる場合よりも借入額を多くすることができます。互いに連帯保証人となります。

 

(2)収入合算とは?

 

収入合算は、住宅ローンを申し込む人の収入と配偶者の収入を合計した年収をもとに、住宅ローンを組みます。ペアローンは契約数が2本ですが、収入合算の住宅ローンは1本です。単独でローンを組む場合よりも借入可能額を増やすことができる点は、ペアローンと同じです。

 

(3)ペアローンと収入合算の違いは?

 

ペアローンと収入合算の違いを下記に整理しました。ポイントは「ローンが別々」なのか「一人分」なのかですから、それほど難しくはありません。

 

比較項目 ペアローン

収入合算

<連帯保証型>

住宅ローンの数 2本(2人とも別のローン) 1本(代表者分のみ)
連帯保証/連帯債務 相互に連帯保証人 収入合算者(=多くの場合妻)が連帯保証人
団体信用生命保険 それぞれで加入 代表者のみ加入
ローン諸費用 2人分 1人分
住宅ローン控除 夫婦別々に適用可能 代表者のみ適用

 

ペアローンのメリット

 

ペアローンには2つの大きなメリットがありますので、下記で詳しく解説していきます。

 

(1)都心の高級マンションに手が届く

 

ペアローンの最大のメリットが、住宅ローンの借入額を増やせることです。これについては収入合算と同様ですが、一人で住宅ローンを借りる場合、借り入れ可能額は一人分の年収でしか算定されませんが、ペアローンの場合は、2人分の収入を算定基準に加えることができます。最近、都心の新築マンションは6,000万円を超えるものも珍しくありませんが、若い夫婦でもパワーカップルのペアローンなら購入することができます。

 

(2)住宅ローン控除がそれぞれに適用となる

 

住宅ローンを利用して住宅を取得した人が、一定期間、住宅ローン残高に応じて所得税や住民税を節税できるのが住宅ローン控除(住宅ローン減税)です。単独名義や収入合算の場合は、主債務者だけが対象です。一方、ペアローンは夫婦で「別々の2本の住宅ローンを組んでいる」ため、夫婦がそれぞれに住宅ローン控除を受けることができ、税制上のメリットが大きいといえます。

 

住宅ローン控除では、所得税+住民税が40万円以上であり、かつ年末のローン残高が4,000万円以上ある場合、40万円控除が受けられます。単独で8,000万円のローンを組んだ場合、住宅ローン控除は最大40万円のままですが、2人で4,000万円ずつ組んだ場合、世帯単位でみれば80万円の控除となります。

 

ペアローンのデメリットと2大リスク

 

(1)ペアローンのデメリット

 

ペアローンのデメリットとして、高いマンションを買おうとして、つい融資額を引き上げてしまうことです。後に支払いが大変なことになることもあるし、実際にコロナ禍によって苦境に立たされている人の例は後を絶ちません。このほか、銀行に支払う事務手数料と保証料がローン2本分かかることです(ネット銀行では事務手数料が融資額の2.2%、保証料は0円ですが、都市銀行ではその合計額がネット銀行とほぼ同じになります)。

 

(2)ペアローン最大のリスク「離婚」

 

今や3組に1組の夫婦が離婚する時代ですが、離婚はペアローンを組んだ夫婦にとって最大のリスクです。ペアローンを組むときには誰もが「まさか自分達が離婚するなんてありえない」と思っているわけですが、冷静になって考えてみましょう。

 

ペアローン(収入合算の場合も同様)の場合、相互に連帯保証人になっているので、連帯保証関係は完済まで継続します。離婚した場合、持ち家の処分は「売る」か「どちらかが住む」となりますが、住宅ローンの残債以上の価格で売却できない場合、任意売却などの特殊な手続きを取らない限り処分は困難です。どちらかが住み続けるにしても、互いに責任を負い合うことになるため、長期間にわたる精神的負担が生まれます。

 

ペアローンにしても収入合算にしても、購入時に住宅ローンを上回る売却額が見込める場合でない限り、離婚した場合の精神面、金銭面でのリスクは、単独名義よりはるかに大きい点を確認しておくべきでしょう。

 

(3)一方に返済能力がなくなるともう一方が経済的に困窮する

 

嫌な言い方ですが、配偶者が死亡したときは、団体信用生命保険により、亡くなった人のローンは帳消しになるため、残されたほうの金銭的負担が重くなることはありません。一方、機能障害や、一定程度の病気では住宅ローンの軽減措置はありません。こうして収入が下がった場合、その負担は家計を直撃します。

 

ペアローンを組む場合のリスクヘッジ

 

それでもペアローンを組みたい場合のリスクヘッジについて解説しましょう。

 

(1)「ガン団信」や「8大疾病団信」のほかに生命保険を導入する

 

「団信」というのは、死亡・高度障害のほか、余命が半年になった場合に住宅ローンが全額帳消しになるというものであり、これは強制加入です。健康上の条件をクリアしている場合、金利上乗せすることで(一般には0.2~0.3%)、さらに保証が強い住宅ローンにグレードアップできます。こうすることで、「重度の障害とまではいかないガン」「心筋梗塞や脳梗塞」を含む、機能障害などもカバーできます。

 

ただ、一般に若い人の場合は、団信とは別で生命保険や傷病のための保険に加入したほうが総支払額は安くなります。この辺りは人によって異なるため保険会社と相談しましょう。

 

(2)資金負担に応じた持分割合で登記を行う

 

住宅ローンを使って住宅を取得したら、決済時(住宅ローン実行時)に所有権保存登記をします。保存登記とは、その不動産の所有権(名義)が誰のものなのかを法的に明確にすることで、土地・建物の登記簿謄本というものに名前が記録されることになります。

 

ペアローンを使って住宅を取得した場合、夫婦の共有名義で、所有権の持分比率を借入額や頭金の金額の割合に応じて設定するのが一般的です。しかし、所有権の持分比率は任意の数値でも登記可能ですが、ここで注意が必要です。

 

たとえば、妻が住宅ローンの5分の1しか負担していないのに、登記において持分を2分の1にした場合は、夫から妻への「資産上の贈与」があったとみなされ、贈与税が課されてしまうのです。購入物件によっては多額になり、必要のない税金を支払うことになるため、税理士への相談を検討するほうが安全です。

 

 

松村隆平
中央大学法学部法律学科卒。新卒で住友電気工業に入社し、トヨタ自動車向けの法人営業、および生産管理に従事。その後、株式会社ランディックスに入社し不動産業界に転身。その後同社のIPO準備責任者となり、経営企画室長を兼任。2019年に東証マザーズへ上場、2021年に執行役員。
趣味は司馬遼太郎の小説を読むこと。経営学修士(MBA)、認定IPOプロフェッショナル、宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー(AFP)、統計調査士。

 

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※2026年05月24日現在 本社・首都圏営業所の数値

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    2 か月前

    不動産の売却と購入を両方お願い致しました。
    ご担当の小室様には依頼当時は先行して購入したりできることなどすら知らない知識レベルですが、丁寧に売り先行、買い先行なども教えて頂き依頼主の状況に応じて臨機応変に対応頂きました。
    結果売却も購入も予想通りに進み非常に満足です。サイトでは仲介手数料無料やなどの魅力が入口で気になる方は多いと思いますが、依頼した後のサポートが丁寧で迅速で非常に頼りになる会社様だと思います。
    知識がない方でも依頼主に寄り添った対応でアドバイス頂けますので、悩まれる方は是非ご相談頂くことをおすすめします。
    私もまたお世話になる機会がありましたらご依頼させて頂きます。
    本当にありがとうございました。

    2 か月前

    ご担当の堀さんに大変お世話になり、このたび無事に住宅を購入することができました。

    当初は、仲介手数料が比較的低額であることを知り、「知名度の高い最大手仲介会社と比べれば、サービス内容が多少見劣りするのもやむを得ないだろう」と考えたうえで問い合わせましたが、実際には、これ以上望みようのない素晴らしいサポートを頂きました。

    内覧については、何度もお時間をいただくのが心苦しく感じておりましたが、堀さんから「納得したうえで購入された方が良いから」と何度も内覧を勧めていただき、その都度丁寧にお付き合い頂きました。疑問点にも一つひとつ真摯にお答えいただき、安心して検討を重ねることができました。

    また、売主側から提示された資料や条件についても、細部まで目を通したうえで注意すべき点を的確にご指摘くださり、大変心強く感じました。最終的には、「堀さんが買って良いと言っている物件であれば問題無い」という考え方に至りました。

    検討していた物件が金融機関の融資を受けにくいことが判明した際には、複数の銀行へお問い合わせいただき、最終的には融資可能な金融機関を見つけてくださり、担当者の方との調整まで行っていただきました。

    加えて、私どもが40年以上前の施工時の情報について関心を持ち問い合わせた際には、施工を担当したゼネコンにまで問い合わせて確認を取って頂き、懸念点を解消してくださいました。

    振り返りますと、どの場面を取っても、堀さんがご担当でなければ、途中で購入を諦めていたのではないかと思います。

    このように書くと、堀さんが検討者が購入するように仕向けるやり手営業マンという風にも読めるかも知れませんが、実際にはこちらが検討を棚上げしていた時期には検討を促されるようなことは全く無く、こちらがサポートを必要とする時だけ必要なサポート頂いたように思います。ですので大変納得感を持って住宅を購入することができました。

    不動産の購入を検討されている方には強くお勧めしたいと思います。また私自身、引き続き不動産の売買を検討することがあれば、ぜひまた堀さんのお世話になれればと考えています。

    6 か月前

    自宅(中古戸建て)の売却でお世話になりました。

    まず何よりも、営業(小室様)の方に、超丁寧&超迅速&超親身なご対応を頂き、★5では足りないです!!

    当方、介護や仕事や新居(二世帯住宅)の建築対応や仮住まいへの引越しで日々バタバタしてしまい、必要な物を紛失してしまったり、諸対応が遅くなってしまったり、、、と、色々ご迷惑をお掛けしてしまいましたが、都度、豊富な専門知識で臨機応変に気持ちの良いご対応を頂き、本当に心強かったです。感謝しかありません。

    隅々まで行き届いたサービスにも関わらず、仲介手数料は他社様の半額以下という、申し訳なくなるほどありがたい内容でした。

    また、買主様も先方の仲介業者様も素晴らしい方々で、非常に恵まれたお取引ができました。

    こだわりを詰め込んだ思い入れのある注文自宅でしが、まさにそのこだわりを気に入って頂けた買主様に引き合わせて頂き、ご購入頂く事ができ、大変嬉しく思っております。

    また何かありましたら、絶対REDS様にお願いしますし、お友達に不動産取引を検討している人がいたら、全力で勧めようと思います!

    もういくら御礼を言っても足りないです!
    本当に本当にありがとうございました!!

    5 か月前

    担当して頂いた 菅原さん には約1年程お世話になりました。

    不動産のことはもちろん、法律の事などとても知識が豊富な方で色々な事を教わり勉強になりました。些細な質問にも的確でわかりやすくお返事を下さるとても親切な方でした。家探しに疲弊していた時も、とくに営業電話などもなく私達のペースに合わせて頂き本当に助かりました。都内・神奈川県と私達夫婦のわがままにも付き合って頂き、ありがとうございました。

    決済も無事に終わり、念願のマイホームを購入する事ができました。

    とても信頼のできる不動産屋さんです!
    また機会があれば、宜しくお願い致します。

    4 か月前

    中古マンションの購入を検討し始めて約1年、10軒ほどの内見に根気強く同行してくださった担当の山崎さんには、本当にお世話になりました。
    契約を急かされるようなことは一切なく、漠然としていた条件も山崎さんに相談を重ねるうちに、自分たちの中で明確にまとまっていきました。おかげさまで、心から納得して大きな決断ができました。
    巧みな営業トークというよりも、知りたいことに対してメリット・デメリットを隠さず正直に答えてくださる姿勢に、深い信頼を寄せることができました。レスポンスの速さも抜群で、こちらが「ちゃんと休めているかな?」と心配になってしまうほど(笑)。素敵なご縁をいただき、心から感謝しています。