人気ドラマ『家売るオンナの逆襲』も最終回となりました。三軒家万智(北川景子)の活躍も、今回で見納めとなります。

 

万智を慕うフリーランスの不動産屋である留守堂(松田翔太)は、その万智への思いの根拠がすべて万智とは別人の行動を留守堂が勘違いしたためだったという事実が判明してしまいます。そのことを万智に告げられ、大ショックの留守堂はそのどうにもならない怒りを万智に向けて逆恨みをしていました。

 

今回は、そんな留守堂が万智たちの前から姿を消して1年が経過したという設定です。万智たちが働くテーコー不動産新宿営業所は、上海資本のリッチブラスト不動産の急成長により業績が伸び悩んでいて、このままでは渋谷営業所に吸収されてしまうという状況です。

 

秘書の肩をたたく社長

(写真はイメージです)

 

AIによる最適な家選び

 

リッチブラスト不動産の快進撃の秘訣はAIによってはじき出した最適な売り方を活用していることでした。

 

その売り方をこのコラム記事で説明しようとテレビの前で筆者もメモの準備をしました。ふむふむ、自殺があった家つまり「事故物件」を売るためには、死人とか事故をあまり気にしない葬儀屋に紹介するのか、バスルームが2つある豪邸は子だくさんの家族に売ったのか。ゲイのカップルという設定には、外からはあまり見えない旗竿地の家を勧めるのかあ。

 

あれ、どれも聞いたことのある売り方だなあ。そう、これらは全部、過去の万智のノウハウじゃないですか。このAIは、リッチブラスト不動産のCOOに抜擢された留守堂がノウハウを吸収させていたのです。

 

留守堂は、「AIの万智が本物の万智をつぶすことになる、万智が買い取りを検討している老朽化した130戸の『新宿ガーデンハイツ』も、リッチブラストが買い占め富裕層に向けて都市型リゾートタウンとして再開発することになる」と宣言します。

 

テーコー不動産の面々も「お客様に生身の誠意で向き合うしかない」と地道に販売活動を繰り広げますが、やはり劣勢です。

 

さて、現在、実際の不動産の現場でIT化は進んでいるのでしょうか。2015年ごろから、AIやIoT、VRを駆使した新しい不動産ビジネスの在り方を追求しようとする「不動産テック」という動きが強くなり、新規に起業する企業も多数あります。物件や取引、参加者の情報が業者に偏りがちな不動産市場の在り方に疑義を提示する、という点では意義のある動向であったといえるでしょう。

 

しかし、一般向けの戸建やマンションは、新築市場に比べて中古市場が極端に小さいという日本の市場の特徴や、同じ商品が2つとない不動産商品の特性、仲介手数料の上限が決まっているという法令上・経済上の問題、宅地建物取引業者としての法令上の義務、など制限や規制の壁に、現時点でも一般的に普及したとはいえない状況となっています。

 

仲介の世界では、まだまだ「生身の人間の誠意がAIに対抗しうる」のが現状だと思われます。

 

万智が社長に! でも宅建士的にはちょっと不満

 

万智は、劣勢のテーコー不動産の起死回生策として、「新宿ガーデンハイツ」を全戸100億円でリッチブラストから買い取ることをテーコー不動産の社長に承認させます。承認する代わりに社長が突きつけた条件は、万智がテーコー不動産の社長になることでした。

 

リッチブラストは、留守堂が「新宿ガーデンハイツ」の売却に反対していましたが、45億円の利益があるということで売却を決定します。万智は、全世代参加型の新しい街として新宿ガーデンハイツを再生、住人であったコミックマジック集団の『マジック7』を起用したイベントも見事成功に導きました。留守堂もイベントショーに協力し、過去の因縁も払拭されました。

 

めでたし、めでたしです。最終回では、万智は家を売るより、イベントの仕切りで一所懸命でした。最後なのでもう少し解説しがいがあるくらい家を売る姿を見せてほしかった、というのが宅建士の正直なところでした。

 

 

プロフィール
早坂 龍太(宅地建物取引士)
龍翔プランニング代表取締役。1964年生まれ。1987年北海道大学法学部卒業。石油元売会社勤務を経て、北海道で不動産の賃貸管理、売買・賃貸仲介、プランニング・コンサルティングを行う。

 

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