毎週水曜日午後10時からの人気連続ドラマ「家売るオンナの逆襲」(日本テレビ系)第5話が2月6日に放映されました。前回は、主人公の天才不動産屋である三軒家万智(北川景子)が、謎のフリーランス留守堂謙治(松田翔太)に家を売り負けてしまうという事態が発生してしまいました。

 

万智との過去の深い関係をにおわせる留守堂の存在感は否応なく増してきており、彼を慕う足立チーフ(千葉雄大)とのボーイズラブの行方と相まって、視聴者の興味は尽きることがありませんね。残念ながら、不動産ネタは少なめでしたが……。今週はどのような展開だったのでしょう。

 

メイクする女性

(写真はイメージです)

 

美女と野獣のカップル、しかしてその実態は?

 

今回の客は、結婚を間近に控えた田部竜司(柄本時生)と、その婚約者で超美人かつ奥ゆかしい性格の宮寺奈々(知英)。田部は自らが容姿に恵まれていないからこそ、美人と結婚することをモチベーションに努力して、東大卒で大手銀行に就職し、さらに出世コースをひた走るという絵に描いたようなエリートサラリーマンです。外見にとことんこだわる彼は、家選びでも見栄えにとことんこだわります。

 

田部ですが、テーコー不動産のチラシに載っていた万智の似顔絵を見て、「小学校の同級生だ」と言い出します。家選びと万智の過去探し、どちらの点でもこの田部が今回のキーマンになることが、筆者でなくても予想できる展開となっていきました。

 

一方、屋代は留守堂から万智と同級生であり「愛情を抱いている」という話を聞きだします。田部が万智と留守堂双方の過去を知っているのではと、屋代は庭野を連れて田部の家で卒業アルバムを見せてもらいます。そこには陽気でクラスの人気者であったという可愛らしい万智の姿がありました。しかし、そこには留守堂の姿はありません。

 

翌日、田部と宮寺を内覧に連れ出した庭野は、シャワーの誤作動で宮寺をびしょ濡れにしてしまいます。化粧が落ちた素顔の宮寺は全くの別人、その美しさは全て化粧で偽装していたというのです。「美女と野獣」カップルは、実は「醜女と野獣」カップルだったというわけです。田部は騙されたとすっかり怒ってしまい、婚約を破棄すると大騒ぎ。そこに忽然と現れた万智は、彼らにぴったりの家を売ると言い出します。

 

ところで、宮寺奈々を演じる知英ですが、「ジヨン」と読むことからお分かりになるように韓国出身の女優です。元々は「KARA」という女性アイドルグループのメンバーでした。日本でも「ミスター」という曲が大ヒットしましたが2014年に脱退して日本で女優活動を開始、テレビドラマや映画に出演するなど活躍しています。

 

韓国の芸能人やアイドルグループでは、男女を問わず、しばしば美容整形疑惑が取りざたされています。韓国では目元や鼻の整形手術をすることは自分を美しくみせる努力のひとつであり、就職や進学の準備としてポジティブに受け入れられている面があります。美容整形自体が日本よりも抵抗感なく受け入れられやすいのでしょう。

 

しかし、「化粧により別人のような美貌を持つ」宮寺の役に知英をキャスティングしたことに、そうした背景を匂わせる意図があったと考えるのは、いささか深読みしすぎでしょうか。知英の美貌はもちろん本物。別人のような「素顔」の方が特殊メイクだったことは言うまでもありませんね。

 

「ギャップ萌え」は現実の売買ではどうかなあ

 

宮寺は万智に、田部のことを「見た目が悪い人間でも頑張れば輝くことができることを体現している『ぶさいく界のスター』だ。見た目や学歴・肩書ではなく、彼のくじけずに頑張る内面を心から尊敬している。これが愛かと聞かれればそうだ」と打ち明けます。あまりにズケズケとした言葉に万智もさすがに「言いますね」と圧倒されますが、この言葉で宮寺の田部への愛を確信した万智は、青山にあるツタの絡まるボロボロの家を紹介します。

 

「こんな外見の家は嫌だ」と渋る田部を中に招き入れると、中はキラキラと輝くようなフルリノベーションを施した内装の家でした。思わず「中はすごくいい」とつぶやく田部です。そこに万智はたたみかけるように、「あの外見があるからこそ、この中の家の良さが生きる、汚いけれど自分だけが知っているうまい店が繁盛する。真実を知るのは自分だけ、ギャップを知っているからこそ興奮する。宮寺に対しても美しい外見の真実を知っているのは自分だけというところに燃えるのです。これぞ『ギャップ萌え』!!」と田部を説得し、見事6,500万円の家の購入と、宮寺との復縁を田部に納得させてしまいました。

 

しかし、現実の世界ではこうした翻意はあまりないといえるでしょう。中古物件を販売する場合、外観の第一印象はとても大事と考えます。お客様を内覧にお連れした際、外観を見ただけでお客様の表情が変わる瞬間を何度も見てきたからです。残念ながら外観の第一印象が悪い場合、その印象が覆ることは多くはありませんでした。薄暗い、古い、汚い、など外観から伝わってくる欠点は、根本的な問題であることが多く、改善には費用が大きくかかります。だからこそ、そのまま放置するしかないのです。

 

古民家を改造したカフェや民泊施設などの商業施設なら、あえて外見はレトロだけど中身は最新設備というギャップをセールスポイントにすることもあるでしょうが、一般の住宅ではこうした「ギャップ萌え」はあまり期待できないといえるでしょう。

 

ルスドウケンジの名前の秘密

 

今回のドラマでは、最後に留守堂が万智に、自分の正体は小学校からの同級生だった「サンペイヨシオ」であることを明かします。小学生当時のあだ名が「ドジスケ」であった彼は、顔と名前を変え、万智が高2の時に言った「家が欲しい」という願いを叶えるために、不動産屋となり、万智に近づいたと告白します。

 

一方、万智は留守堂の名前の中に「ドジスケ」が並び替えられて入っていることから、彼の正体に気づきます。こうした文字を並べ替えて別の言葉や文を作ることを「アナグラム」といいます。アナグラムは、推理小説やサスペンス小説などで、犯行のヒントを残したメモや偽名によく使われます。実は、筆者は小学生の時にアガサクリスティの文庫は全部読んだというくらいのミステリマニアでして、留守堂という珍しい苗字から彼の名前は偽名でありアナグラムによるヒントが隠されているであろうことには気づいていました。

 

しかし、隠されている名前があだ名の「ドジスケ」だなんてわかるわけがありませんよね。しかも字余りだし。余った文字のルウンってなんだよ、ルウンって。アナグラムにしても不完全だろ。失礼、取り乱しました。

 

いずれにせよ、留守堂の正体が判明しました。今後のドラマの行方がますます気になりますね。ただ、今回の不動産ネタと言えば前回も出てきたリノベーション物件というくらいしかなくて、ちょっと残念でした。

 

 

プロフィール
早坂 龍太(宅地建物取引士)
龍翔プランニング代表取締役。1964年生まれ。1987年北海道大学法学部卒業。石油元売会社勤務を経て、北海道で不動産の賃貸管理、売買・賃貸仲介、プランニング・コンサルティングを行う。

 

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