不動産のリアルREALITY OF REAL ESTATE

  • 最終更新日:2018年8月10日
  • 公開日:2018年2月27日

結局どうすべき? マンション売却前の「クロスの張り替え」

お部屋のクロス(壁紙)が新品だと、住む上では「気持ち良い」と誰もが感じるでしょう。しかしマンション売却に関して言うと、クロスの張り替えは賛否両論あります。張り替えで「資産価値が上がる」という意見もあれば、「工事費用の無駄でしかない」と言う人もいます。

 

はたして中古マンションは売却前にクロスを張り替えるべきなのでしょうか? 今回は張り替えによるメリットやデメリット、費用対効果について考えてみました。

 

マンション売却前にクロスは張り替えるべきなのか?

 

マンション売却

(写真はイメージです)

 

肯定派「大事に使ってきたという印象を与えられる」

 

「クロス張り替えはメリットの方が大きい」そう考える人たちが強調するのは、内覧に来る人に与える印象面です。

 

壁は部屋に占める面積が大きいため、新品に替えることでお部屋のイメージが一新し、室内の汚れや傷、劣化した部分を覆い隠すことにもなります。そのため「手入れの行き届いた、大事に使ってきたマンションだ」という第一印象を内覧者に与えられるというのです。

 

内覧者から好印象を得られれば、成約の可能性は一気に引き上がります。キッチンなどの設備類や給排水施設の手入れについても、十分に行われてきたのだろうと連想させることにもなり、物件全体に対する安心感を喚起します。その結果、購入候補としてはライバル物件よりも有利になります。

 

価格査定の際にも、クロスの張り替えはプラスに反映されるという意見を多く聞きます。張り替えにかけた費用分を査定価格に上乗せしても成約率が落ちるとは考えにくいので、張り替えをしないままの査定よりも査定価格は上昇するというわけです。

 

「クロスの張り替えは、費用はかかるがその分高値で売却でき、成約の可能性も高まり、結果的に売却に好結果をもたらす。出費というデメリットを抑えて余りあるメリットがある」というのが、クロス張り替えを効果的だとする人々の考えです。

 

否定派は「ほかの劣化が目立ってしまう」

 

逆にクロス張り替えはマンション売却においてデメリットのほうが大きいと考える人たちは、どのような理由からそう主張するのでしょうか? 彼らは、デメリットの理由を内覧者の視点に求めます。

 

確かにクロスを張り替えると壁の汚れや劣化は覆い隠され、その清潔さから部屋を広く見せる効果があります。しかし、新しくなったクロスの周りには、当然ですが元からあった柱や敷居、建具や家具が存在します。

 

ただ、それらはクロスと違って何もリニューアルされていないのです。新品のクロスが、かえって古いままの部分の劣化を際立たせてしまい、見る者に統一感のなさやリフォームの必要性をも感じさせてしまうというのです。

 

また内覧に来る人たちには、それぞれの事情や好みがあります。「壁よりもキッチンやトイレを最新のものにしたかった」「クロスをきれいにするならば、売主が選んだものではなく自分の趣味に合うものにしたかった」などと考える人もいるでしょう。

 

仮にクロスが内覧者の趣味に合わなくても、購入後に再び張り替えれば良いのですから、成約の可能性がなくなるとまでは言いません。しかし、成約となった場合、それは物件自体の魅力によるもので、クロスの張り替えが成約の手助けとなったわけではないというのが「否定派」の意見です。

 

クロス張り替え費用の相場

 

売却前のクロス張り替えは是か非か。その結論を出す前に、クロス張り替えにはどれくらいの費用が必要かを紹介しておきましょう。

 

一般的にクロス張り替え工事の価格は、使用するクロスの材料費に、施工工賃と廃材処理費、業者の利益や消費税などを加算して計算されます。

 

材料費は長さ(m)か面積(㎡)当たりの単価を、施工対象箇所の大きさに乗じて計算します。延床面積80㎡のマンションなら対象箇所は300~350㎡程度となるので、材料費は30万~35万円前後、ここに他の諸費用が加わり工事全体では40~50万円前後の費用となります。

 

クロスの金額は柄やグレード、防水性などによって上下します。どんなに高額なクロスを使ったとしても、80㎡のマンションなら上記の値段にプラス20万円程度として、70万円前後までを総額の目安と考えておけば良いでしょう。

 

張り替えにかけた費用が「無駄金」に?

 

クロス張り替えの是非を考えるポイントは、張り替え費用を50万円として、その50万円が売却を有利に進めてくれるか否か、という観点です。その考察のためには、内覧に来る購入希望者のスタンスに立って考えてみることが重要になります。

 

「中古物件は安さが第一。リフォームの費用分が上乗せされるならば、不要だった」と考える購入希望者も少なくありません。したがって、実際に売却をスタートした際の値段設定と、購入希望者からの価格交渉も考慮しておくべきです。

 

査定価格が3,000万円だとすると、売出価格は強気に出るなら3,280万円とか3,180万円となり、早期売却を目指すなら2,980万円といった設定が一般的です。内覧者が物件を気に入ってくれた場合、価格交渉幅はとして端数(80万円)を切るケースが多くなります。

 

昨今は、価格交渉をせずに満額での購入申込を行う購入者はそう多くありません。全ての売却物件で価格交渉幅が80万円になるわけではないですが、多くの場合、クロス張り替えに要した50万円は、価格交渉によって無駄金に終わってしまう可能性が高いと言わざるを得ないでしょう。

 

さらに「不動産は一生に一度あるかどうかの買い物」とよく言われます。そのような大切な買い物で、かつ購入後は長く住み続けるのですから、クロス一つでも、できる限り自分の趣味や事情に合ったものを購入したいと考えるのが普通ではないでしょうか。これは中古マンションに限ったことではありません。

 

したがって、売却前のクロス張り替えは、否定派の主張に軍配を上げます。いくら新品に張り替えたクロスがきれいで清潔であったとしても、内覧に来た人の好みに合わなければ、購入者心理をくすぐるまでには至らないと認識すべきでしょう。

 

結論「売却にあたってのクロス張り替えはデメリットのほうが大きい」

 

50万円前後というクロス張り替え費用は、売却の経費として支払うには決して少額ではありません。それだけの費用をかけても、購入者からの価格交渉によって相殺されてしまう可能性が高いならば、見た目の向上以外にメリットは見いだせません。

 

さらにその見た目も、内覧者の趣味に合わなければ逆効果。運良く成約に至ったとしても、購入者がまた一から自分好みのクロスに張り替える例も少なくないのです。

 

費用対効果の薄い売却対策を講じるくらいなら、マンションの売出価格をクロス張り替えの代金分だけ下げたほうが、よっぽど成約の可能性を高めてくれます。そこまでしなくても、価格交渉に備えて張り替え費用分を値幅として用意しておくだけでも、張り替え工事で出費を確定させてしまうよりはるかに売却を有利に進められます。

 

中古マンションを探す購入希望者は、築年数経過による劣化は織り込み済みです。したがってクロス張り替えのような、マンションの性能向上を伴わない見た目だけのリフォームは、残念ながら売却には好影響を与えないと考えたほうが安全と考えます。

 

伊東博史(宅地建物取引士)
大手不動産仲介会社で売買仲介に約10年間の勤務。のべ30年間以上にわたり、大手と中小、賃貸と売買と、多角的に不動産業務に携わる。現職では売買と賃貸仲介と管理、不動産投資や相続のアドバイスを行う。

 

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※2026年05月10日現在 本社・首都圏営業所の数値

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    2 か月前

    不動産の売却と購入を両方お願い致しました。
    ご担当の小室様には依頼当時は先行して購入したりできることなどすら知らない知識レベルですが、丁寧に売り先行、買い先行なども教えて頂き依頼主の状況に応じて臨機応変に対応頂きました。
    結果売却も購入も予想通りに進み非常に満足です。サイトでは仲介手数料無料やなどの魅力が入口で気になる方は多いと思いますが、依頼した後のサポートが丁寧で迅速で非常に頼りになる会社様だと思います。
    知識がない方でも依頼主に寄り添った対応でアドバイス頂けますので、悩まれる方は是非ご相談頂くことをおすすめします。
    私もまたお世話になる機会がありましたらご依頼させて頂きます。
    本当にありがとうございました。

    2 か月前

    ご担当の堀さんに大変お世話になり、このたび無事に住宅を購入することができました。

    当初は、仲介手数料が比較的低額であることを知り、「知名度の高い最大手仲介会社と比べれば、サービス内容が多少見劣りするのもやむを得ないだろう」と考えたうえで問い合わせましたが、実際には、これ以上望みようのない素晴らしいサポートを頂きました。

    内覧については、何度もお時間をいただくのが心苦しく感じておりましたが、堀さんから「納得したうえで購入された方が良いから」と何度も内覧を勧めていただき、その都度丁寧にお付き合い頂きました。疑問点にも一つひとつ真摯にお答えいただき、安心して検討を重ねることができました。

    また、売主側から提示された資料や条件についても、細部まで目を通したうえで注意すべき点を的確にご指摘くださり、大変心強く感じました。最終的には、「堀さんが買って良いと言っている物件であれば問題無い」という考え方に至りました。

    検討していた物件が金融機関の融資を受けにくいことが判明した際には、複数の銀行へお問い合わせいただき、最終的には融資可能な金融機関を見つけてくださり、担当者の方との調整まで行っていただきました。

    加えて、私どもが40年以上前の施工時の情報について関心を持ち問い合わせた際には、施工を担当したゼネコンにまで問い合わせて確認を取って頂き、懸念点を解消してくださいました。

    振り返りますと、どの場面を取っても、堀さんがご担当でなければ、途中で購入を諦めていたのではないかと思います。

    このように書くと、堀さんが検討者が購入するように仕向けるやり手営業マンという風にも読めるかも知れませんが、実際にはこちらが検討を棚上げしていた時期には検討を促されるようなことは全く無く、こちらがサポートを必要とする時だけ必要なサポート頂いたように思います。ですので大変納得感を持って住宅を購入することができました。

    不動産の購入を検討されている方には強くお勧めしたいと思います。また私自身、引き続き不動産の売買を検討することがあれば、ぜひまた堀さんのお世話になれればと考えています。

    5 か月前

    自宅(中古戸建て)の売却でお世話になりました。

    まず何よりも、営業(小室様)の方に、超丁寧&超迅速&超親身なご対応を頂き、★5では足りないです!!

    当方、介護や仕事や新居(二世帯住宅)の建築対応や仮住まいへの引越しで日々バタバタしてしまい、必要な物を紛失してしまったり、諸対応が遅くなってしまったり、、、と、色々ご迷惑をお掛けしてしまいましたが、都度、豊富な専門知識で臨機応変に気持ちの良いご対応を頂き、本当に心強かったです。感謝しかありません。

    隅々まで行き届いたサービスにも関わらず、仲介手数料は他社様の半額以下という、申し訳なくなるほどありがたい内容でした。

    また、買主様も先方の仲介業者様も素晴らしい方々で、非常に恵まれたお取引ができました。

    こだわりを詰め込んだ思い入れのある注文自宅でしが、まさにそのこだわりを気に入って頂けた買主様に引き合わせて頂き、ご購入頂く事ができ、大変嬉しく思っております。

    また何かありましたら、絶対REDS様にお願いしますし、お友達に不動産取引を検討している人がいたら、全力で勧めようと思います!

    もういくら御礼を言っても足りないです!
    本当に本当にありがとうございました!!

    5 か月前

    担当して頂いた 菅原さん には約1年程お世話になりました。

    不動産のことはもちろん、法律の事などとても知識が豊富な方で色々な事を教わり勉強になりました。些細な質問にも的確でわかりやすくお返事を下さるとても親切な方でした。家探しに疲弊していた時も、とくに営業電話などもなく私達のペースに合わせて頂き本当に助かりました。都内・神奈川県と私達夫婦のわがままにも付き合って頂き、ありがとうございました。

    決済も無事に終わり、念願のマイホームを購入する事ができました。

    とても信頼のできる不動産屋さんです!
    また機会があれば、宜しくお願い致します。

    3 か月前

    中古マンションの購入を検討し始めて約1年、10軒ほどの内見に根気強く同行してくださった担当の山崎さんには、本当にお世話になりました。
    契約を急かされるようなことは一切なく、漠然としていた条件も山崎さんに相談を重ねるうちに、自分たちの中で明確にまとまっていきました。おかげさまで、心から納得して大きな決断ができました。
    巧みな営業トークというよりも、知りたいことに対してメリット・デメリットを隠さず正直に答えてくださる姿勢に、深い信頼を寄せることができました。レスポンスの速さも抜群で、こちらが「ちゃんと休めているかな?」と心配になってしまうほど(笑)。素敵なご縁をいただき、心から感謝しています。