不動産のリアルREALITY OF REAL ESTATE

  • 最終更新日:2018年8月11日
  • 公開日:2017年9月22日

相続、離婚、ローン滞納、買い替え・・・。事情別マンション売却の注意点とは

自分がマンション売却を考えたとき、ほとんどの方がまず望むのは「できるだけ高く売りたい」でしょう。ただ、売却理由はそれぞれに違います。例えば「高く」よりも「早く」売れることを優先している売主様にとっては、高く売ることに時間をかけることが「望ましい売却」にはなりません。

 
今回は、不動産売却を検討される様々なケースをご紹介し、それぞれどのような点に気をつければ希望の売却に近付けるのかを考えました。
 
マンション売却
(写真はイメージです)
 

不動産を相続するケース

 
親族が亡くなると、実家や保有していた土地などの相続を受けることがあります。
遺産相続では、相続人や遺産の内容を確定させる必要があり、複数人で相続する場合には遺産分割協議書を作成する必要があります。不動産に関しても、これに基づいて相続登記を行い、所有権を故人から相続人に移転させます。
 
相続財産には、相続税が発生します。相続税は、相続の発生日(通常は被相続人が亡くなった日)の翌日から10か月以内に納めなければなりません。一方で相続不動産は、相続人や相続財産の分割内容が確定して初めて売ることができます。また売却の契約が決まっても、実際に売買代金が入金されるまでは通常1~2か月を要します。
 
相続税には多額の基礎控除額があるため、全ての相続に発生する税金ではありません。しかしながら、相続する現金が少なく、不動産を売却しなければ相続税が支払えないという状況では、高く売ることよりも早く売ることが優先されるケースもあります。
 
不動産を相続する場合には、税金や登記など法的な手続きや期限に関する知識を深め、かつスケジュールを含めた最適解を提案できる不動産仲介会社をしっかりと見定める必要があるでしょう。
 

離婚が原因で売却するケース

 
日本の離婚率は世界6位、およそ3組に1組が離婚しているそうです。性格の不一致や浮気、隠れた借金など理由は様々ですが、離婚が原因で住宅を処分するケースもあります。「離婚前のことを思い出すから」といった心理的な要因もありますが、多くの場合、問題は離婚時の財産分与です。
 
昨今では共働きの夫婦が増え、ダブルインカムをベースに住宅購入を検討するケースが多くなっています。夫が債務者で妻が保証人になる、各々が債務者になるなど、金融機関には様々な住宅ローンが揃っており、その内容によって住宅の登記名義人も変わります。
 
例えば、4,000万円の住宅に夫婦が2,000万円ずつ住宅ローン(ペアローン)を組むと、支出金額に合わせて登記するため、持分は半分ずつです。もしこの夫婦が離婚すれば、少なくとも一方は、住んでいないのに住宅ローンの債務が残る状態になってしまいます。ペアローンはそれぞれが連帯保証人となるため、片方が住宅ローンを滞納すればもう一方に請求が及びます。
 
こうしたローン支払いのことだけでなく、住宅の所有権、登記手続きなど色々と考える必要があるため、離婚時の財産分与を簡略化する目的から、住宅を売却して現金化する事例が多くあるのです。
 
その名の通り、不動産は「動かない資産」であり、分割には不向きの資産です。離婚時には、現金のように安易に分割できる資産の方が適しています。離婚が決まり、財産分与が関わる場合には、早めに住宅の売却を検討しておいた方が良いでしょう。
 

住宅ローンが支払えなくなったケース

 
住宅ローンは、数千万円という金額を数十年かけて返済する超長期ローンです。返済期間中、借入した時点と同じ状況がずっと続くことはなく、借入後にも多くのライフイベントが起こります。結婚、出産、子育て、離婚、転勤、リストラ……。幸せなこともあれば、辛いことも起こります。
 
「住宅ローン借入時の年収は800万円。これが続いていくことを前提にローンを組んだが、会社が倒産し、年収が半減」なんてことも起こりえます。また、現在は低金利時代ですから年利0%台の変動金利で住宅ローンを組めますが、これも将来、金利が上がって住宅ローンの支払いが増えることもありえます。
 
住宅ローン返済の目途が立たなくなってくれば、家の売却という選択肢も、現実として検討せねばならないでしょう。
しかし売却できる金額がローン残高よりも高ければ良いのですが、残高が売却金額を上回ってしまうケースでは、不足分を自己資金や借り換えなどで用意しなければ、売却はできません。
 
もし、住宅ローンを支払えず滞納を続けた場合、どうなってしまうのか。最終的には、金融機関が裁判所に競売請求の訴えを起こし、家は競売にかけられてしまいます。通常の相場よりも大きく値下がりした売却金額になり、それで相殺できないローン残債は、返済の義務が残ります。もちろん元の所有者は家を退去せねばなりません。
 
また競売は金融機関としても回収できる金額が少なくなってしまうため、任意売却という選択肢を取ることが多いです。任意売却とは、金融機関の主導で一般市場の中で売却を進める手続きです。売却金額が住宅ローンを下回るケースがほとんどであるため、最終的に売却できるかどうかは、抵当権登記を抹消する権利を持つ金融機関の判断となります。
 
いずれにせよ、何かしらの理由で住宅ローンを継続的に支払っていくのが難しくなった場合は、任意売却や競売という手続きに至る前に、早めに売却を検討した方が良いでしょう。
 

買い替えのケース

 
ライフスタイルの変化などを理由に、今の自宅を売却して新しい家を購入する「買い替え」を検討している方もあると思います。
 
買い替えは、自宅の売却と、新居の購入とを完全に切り離して進められるのであれば問題はありません。しかし、「売却資金をあてに新しい家を購入したい」「自宅に住宅ローンが残っていて、売却資金で完済しなければ次の住宅ローンが組めない」というように売却と購入をセットで考えた買い替え計画をする方も多くいらっしゃいます。
 
このケースで何より大事になのは、新しい家の購入と現在の自宅の売却、どちらを先に進めるかです。
 
新居の購入を先行させるとすると、購入までは計画が動きださないため、物件選びの自由度が高いことがメリットとしてあげられます。一方、デメリットは新しい家の代金の支払い時期までに今の自宅を売却しなければならないことです。期限に迫られて希望に至らない金額での売却になったり、買い取り業者に安く売却することになったりする可能性があります。
 
逆に、今の自宅の売却を先行させる場合は、納得のゆく価格と条件での売却ができる一方、自宅の引渡し期限が決まってしまうため、それまでに新しい家が見つからなければ、賃貸住宅などに一旦引っ越すなどの措置が必要になります。
 
どちらを先行させるかは、自宅の流通性や買い替え先の物件供給量などを判断材料とする必要がありますので、計画をスタートする前に不動産業者と入念に打ち合わせをした方が良いでしょう。
 
以上に挙げた4つのように、「高く売れる」ことよりも売却のタイミングやスピードが重視しなければならないケースがあります。住宅の売却事情は人それぞれ。マンション売却を漠然とお考えの皆様も、売却の目的、そのメリットとデメリットを不動産会社に整理してもらい、納得のできる売却を実現しましょう。
 
斉藤勇佑(宅地建物取引士)
大学卒業後、5年間不動産売買業務に従事。その後、不動産管理会社に転職し、分譲マンションの維持・管理を中心とした業務に5年間かかわり、現在は不動産のストック分野の業務に従事。

●ご存じですか? 不動産売買の仲介手数料はすべて割引!さらには無料になることを ●ご存じですか? 不動産売買の仲介手数料はすべて割引!さらには無料になることを

嬉しい口コミも
多数いただいております

  • 40代男性(マンション売却)
    こちらでマンションの売却をいたしました。
    比較した大手の不動産屋よりも専門知識が豊富に感じ、なおかつ仲介手数料も安かったのでこちらにお願いしました。
    結果、売り出し価格で1回の内覧で決まり、満足しています。
    無駄な勧誘が一切なかったのもおすすめできます。
  • 50代女性(マンション購入)
    マンション購入にてお世話になりました。
    担当の鈴木朋子さんには、本当に親切にしていただき感謝しかないです。 いつも私たちの目線になり、分かりやすいアドバイスをしてくださりました!子供への気遣いも嬉しかったです。 何より、鈴木さんの表裏のない感じが私も夫も大好きです。(笑)
    不動産購入で後悔したくない方、安心して物件探しや手続きを進めたい方にはぜひお勧めしたいです! お世話になり、本当にありがとうございました。
  • 40代男性(中古マンション購入)
    中古マンション購入にあたり、いくつかの不動産仲介会社にあたってたところ不動産流通システムさんに辿り着きました。他の仲介会社さんは営業の電話が激しく、仕事の障害になる程でうんざりしておりましたが、不動産流通システムにて担当頂いた成田さんは、押し売りする様なことは一切無く安心して物件を探せました。

    女性ならではの細かい気配りと単刀直入に物件の懸念点をプロの目からアドバイス頂き、納得のいく物件選びができました。会社名が大手の不動産仲介会社ほど知れ渡ってはおりませんが、ネットでの口コミで良いサービスが良いものとして伝わり、より多くの消費者が良いサービスが受けれる様になればと思い書き込ませて頂きました。
    大手の名前だけに騙されて無駄な手数料払うのは、勿体ないですよ。
    不動産流通システムさんで物件を売り買いするのに、大手に引けを取らないサービスをより安価に受けれますので
  • 40代女性(住み替え:購入・売却)
    不動産の売却・購入の両方お世話になりました。
    以前中古マンションを購入する際は、不動産ポータルサイトに掲載している不動産会社に問い合わせをしないと内覧ができなかったことが何度かあり、大手不動産会社に任せると、売却の際幅広く宣伝活動がされないのではないかという不安がありました。
    そこで、「囲い込みはせず、他社にドンドン広告掲載してもらい幅広い媒体で宣伝してもらう」「LINEからの問い合わせも可能」「仲介手数料が安い」の3点に惹かれ、お任せしました。
    担当の鈴木さんの明るく、お茶目な人柄も好きだったので、購入売却にかかる庶務も憂うつにならずに対応できました。 いつも家族のことや、部屋についてもポジティブなことを言ってくれるので安心してお任せしました。
    最寄駅にはないので、いつでも会って相談するというのむずかしいかもしれませんが、心配なことはメールや電話ですぐに対応してくれるので、私達には十分満足できました。
    結果としては売却も1ヶ月で売出価格で決まり、購入時のローンも紹介していただき、購入・住み替えもスムーズに決まりました。また住み替えの際にはぜひお願いしたいです。
  • 50代男性(マンション売却)
    マンション売却で、担当していただいた津司さんには本当にお世話になりました。
    次に住む所の相談と住んでいるマンションの売却を同時進行で行いましたが、分かりやすい説明と進め方の提示が手際良く、安心してお任せする事が出来ました。
    ネットで何でも調べられる時代ですが相手が何を考え、何を優先するかは会話の中でこそ分かると思います。プロフェッショナルを感じました
  • 30代女性(マンション購入)
    とにかくレスが早い。
    専門知識も豊富で、説明が分かりやすいです。
    担当してくれた方は非常に業界に通じており、ホスピタリティーに溢れていてかなり信用できます。 他社と比べて手数料もとても安いのでオススメの会社です。
  • 60代男性(戸建て購入)
    酒井智様にご担当して頂きました!細かい相談も小さな不安も毎回本当に迅速に対応して頂き、無事マイホームを購入できました!
    酒井さんは大変親切な方でREDSを選んで本当に良かったです。
    仲介手数料も無料で!今物件等お探しで検討してる方は絶対REDの酒井さんに相談してみてください!
※Google口コミより他の口コミを見る

一生に一度あるかの家の購入・売却…

相談したいけど、まだ買うか売るか決まっていない...

いきなり不動産屋さんへ相談に行くのはハードルが高い...

そんな方へ!LINEから気軽に相談でき、宅建士のプロが対応します。

宅建士が対応! LINEでご相談

LINEで気軽に相談したい方へ!