不動産のリアルREALITY OF REAL ESTATE

  • 最終更新日:2018年8月12日
  • 公開日:2017年6月13日

FPがシミュレーション! 住宅ローン控除でどれくらいお得か

住宅ローンというものに対して、「借金だから、あまり使いたくない」「頭金は多ければ多いほどいい」という考えを持つ人は少なくないでしょう。確かに住宅ローンは借金なのですが、強い「味方」でもあります。 低金利で組める上、住宅ローン控除という政府の支援もある今は、住宅ローンを賢く使った住宅購入を検討してみてはいかがでしょうか。

 

  住宅ローン

(写真はイメージです)

 

 

住宅ローンは夫婦で返済する時代

 

総務省の「労働力調査」によると、共働世帯は1997年以降、ほぼ一貫して専業主婦世帯を上回っています。共働きが主流といえる昨今では、住宅ローンも夫婦で組むケースが増えています。   単に妻の収入分を審査時に考慮する「収入合算」という方法もありますが、それだけでなく近年は、妻もローンの名義人になり返済責任を負うなど、より夫婦それぞれの存在感が増す借入方法が主流のようです。  

 

夫婦で住宅ローンを組む場合

夫婦で住宅ローンを組むには、大きく分けて3つの方法があります。

 

  1. 連帯保証   夫婦どちらか1人が主債務者として住宅ローンの名義人になり、もう一方が連帯保証人になる方法です。住宅ローン控除や団体信用生命保険(以降「団信」)は主債務者のみが利用します。主債務者が夫の場合、妻に万が一のことがあっても住宅ローン契約に変化はなく、夫が1人で返済していくことになります。

 

  2. 連帯債務   夫婦で主債務者、連帯債務者に分かれる方法です。連帯債務者は、同一の住宅ローンに対して主債務者と同様に返済義務を負います。住宅ローン控除は、夫婦とも適用可能です。   連帯債務者になるということは、共働きで夫婦が一緒に住宅ローンを返済するケースが多いです。そのため、夫婦どちらかに万一のことがあると返済計画が狂う可能性が高いので、夫婦そろって団信に加入するのが理想的です。フラット35の「夫婦連生団信(デュエット)」ならば、通常の団信の1.56倍の料金で夫婦2人の保障を得ることができます。そのほか、三井住友銀行の「連生団信(クロスサポート)」も年利+0.18%という条件で、夫婦二人の団信に加入することができます。団信は、ぜひとも利用したいですね。

 

  3. ペアローン   夫婦で別々に借入を行うのがペアローンです。当然、団信も住宅ローン控除も、自身の借入額に対して利用できます。ただし、住宅ローンの諸経費も2本分かかってしまいます。  

 

 

共働きなら住宅ローンをフル活用できる

 

共働きの家庭では、それなりに預貯金がある世帯も多いでしょうから、頭金を多く入れて借入額を抑えるというのも1つの手ではあります。しかし、住宅ローン控除や低金利を活用するという観点からは、ぜひ預貯金を温存しておきたいものです。その理由を以下に挙げます。

 

理由1 借入額が多いほど恩恵が大きい

住宅ローン控除額は借入金残高に応じて決まる(年末の借入金残高の1%)ため、当然、借入金を多くした方が大きな恩恵を受けることができます。低金利下にある今は、金利約1%の住宅ローンもあります。うまくすれば、実質的な金利負担をほとんどなくして住宅ローンを組むことも可能なのです。

 

理由2 手元に資金があれば安心 

低金利であることを生かして借入割合を多くするのは、決して悪いことではありません。手元に現金があれば、ご家庭の事情などで住宅ローン以外の特別な出費が発生しても安心ですし、一部を資産運用に回すなど選択肢も広がります。  

 

それでも借入額が大きくなることが不安な人もいるでしょう。   しかし変動金利であれば、金利が上昇する前に預貯金で繰り上げ返済を行うこともできます。また固定金利であれば、返済額が将来変わることはないので、住宅ローン控除が終わるタイミングでの繰り上げ返済をしても、最後までコツコツ無理なく返済してもリスクは小さいでしょう。  

 

理由3 返済リスクが少ない

そもそも、共働きで世帯年収がそれなりにあれば、住宅ローンの返済は安定するため、預貯金を温存していても返済が滞るリスクは少ないといえます。また個々の事情にもよりますが、世帯収入が高ければ、より低金利の恩恵を受けやすいです。   このように、住宅ローン控除や低金利を生かして預貯金を温存しておくのは有効な手段です。もちろん「高齢なのでローンを早く終わらせたい」「教育費の負担が大きいので毎月の返済額を抑えたい」などの個々の事情はあるでしょうが、基本的には、頭金のためにわざわざ預貯金を減らすメリットはあまりないでしょう。  

 

注意点としては「共働きで世帯収入が高いけれど預貯金は少ない」という夫婦にはあまり向いていません。借入額を大きくするならば、万が一の時のために、繰り上げ返済できるだけの預貯金はあった方が安心だからです。  

 

 

実際にどの程度お得なのか

 

住宅ローン控除を活用することでどの程度の効果があるのか、具体例でシミュレートしてみます。

 

【前提条件】

   

•物件価格 6,000万円

•金利 1.2%(全期間固定)

•借入期間 35年(ボーナス返済なし)

•住宅ローン控除 控除限度額は年間40万円(10年間)

•預貯金 1,000万円

※簡単に考えるため、住宅ローン諸経費や団信などは考慮せず。千円未満は切り捨て。

 

シミュレーション1:頭金に預貯金を全額投入

 

預貯金1,000万円のうち700万円を頭金にして、残り5,300万円を夫名義で借入します。妻の稼ぎは収入合算し、連帯保証人となって住宅ローンを組みました。

 

 

住宅ローン控除額

 

  控除額
1年目 40万円
2年目 40万円
3年目 40万円
4年目 40万円
5年目 40万円
6年目 40万円
7年目 40万円
8年目 40万円
9年目 40万円
10年目 40万円
合計 40万円

 

 

シミュレーション2:多めに借入を行う場合

 

頭金なしのフルローンですが、3,000万円ずつ夫婦で住宅ローンを組みます。

 

  控除額 控除額
1年目 29.3万円 29.3万円
2年目 28.6万円 28.6万円
3年目 27.8万円 27.8万円
4年目 27.1万円 27.1万円
5年目 26.4万円 26.4万円
6年目 25.7万円 25.7万円
7年目 24.9万円 24.9万円
8年目 24.2万円 24.2万円
9年目 23.4万円 23.4万円
10年目 22.6万円 22.6万円
総合計 520万円 (各合計260万円×2)

 

控除額を比較すると、120万円もの大きな差が出ました。ただし、シミュレーション2は借入額が大きい分だけ総返済額も増えるという側面もあります。住宅ローン控除が終わったタイミングで繰り上げ返済するなどして、控除による恩恵が無駄にならないようにしたいですね。  

 

住宅ローン控除の注意点

 

住宅ローン控除は所得税(個人住民税の一部を含む)から控除され、それを超える分は当然戻ってきません。そのため、例えば上記のシミュレーション2であれば、夫婦ともに500~600万円くらいの年収が欲しいところです。夫婦間で年収が異なる場合は、年収に応じて借入額を調整するなど、慎重に検討する必要があります。迷った時は、専門家に相談するのもいいかもしれません。

 

最後に

 

かつては、物件価格の2割を頭金に入れるのが理想とされていました。しかし今では、低金利化や住宅ローン控除の存在もあり、必ずしも頭金を入れるのが正解というわけではありません。  

 

住宅ローン控除は、条件さえ合えば大きなメリットがあります。恩恵を受けられる世帯ならば、積極的に住宅ローン控除を利用し、上手に住宅を購入していきましょう。

 

横山晴美(ライフプラン応援事務所代表)  
2013年にFPとして独立。企業に所属せず、中立・公平の立場で活動する。新規購入・リフォーム・二世帯住宅を問わず、家に関することなら購入額から返済計画まで幅広く対応。(AFP FP2級技能士 住宅ローンアドバイザー)

 

REDSではすべてのお客様に、
Googleクチコミの投稿を
お願いしています。

※2026年05月24日現在 本社・首都圏営業所の数値

※2026年05月24日現在 本社・首都圏営業所の数値

  • 平均評価
    5.0
  • 投稿数
    235

    2 か月前

    不動産の売却と購入を両方お願い致しました。
    ご担当の小室様には依頼当時は先行して購入したりできることなどすら知らない知識レベルですが、丁寧に売り先行、買い先行なども教えて頂き依頼主の状況に応じて臨機応変に対応頂きました。
    結果売却も購入も予想通りに進み非常に満足です。サイトでは仲介手数料無料やなどの魅力が入口で気になる方は多いと思いますが、依頼した後のサポートが丁寧で迅速で非常に頼りになる会社様だと思います。
    知識がない方でも依頼主に寄り添った対応でアドバイス頂けますので、悩まれる方は是非ご相談頂くことをおすすめします。
    私もまたお世話になる機会がありましたらご依頼させて頂きます。
    本当にありがとうございました。

    2 か月前

    ご担当の堀さんに大変お世話になり、このたび無事に住宅を購入することができました。

    当初は、仲介手数料が比較的低額であることを知り、「知名度の高い最大手仲介会社と比べれば、サービス内容が多少見劣りするのもやむを得ないだろう」と考えたうえで問い合わせましたが、実際には、これ以上望みようのない素晴らしいサポートを頂きました。

    内覧については、何度もお時間をいただくのが心苦しく感じておりましたが、堀さんから「納得したうえで購入された方が良いから」と何度も内覧を勧めていただき、その都度丁寧にお付き合い頂きました。疑問点にも一つひとつ真摯にお答えいただき、安心して検討を重ねることができました。

    また、売主側から提示された資料や条件についても、細部まで目を通したうえで注意すべき点を的確にご指摘くださり、大変心強く感じました。最終的には、「堀さんが買って良いと言っている物件であれば問題無い」という考え方に至りました。

    検討していた物件が金融機関の融資を受けにくいことが判明した際には、複数の銀行へお問い合わせいただき、最終的には融資可能な金融機関を見つけてくださり、担当者の方との調整まで行っていただきました。

    加えて、私どもが40年以上前の施工時の情報について関心を持ち問い合わせた際には、施工を担当したゼネコンにまで問い合わせて確認を取って頂き、懸念点を解消してくださいました。

    振り返りますと、どの場面を取っても、堀さんがご担当でなければ、途中で購入を諦めていたのではないかと思います。

    このように書くと、堀さんが検討者が購入するように仕向けるやり手営業マンという風にも読めるかも知れませんが、実際にはこちらが検討を棚上げしていた時期には検討を促されるようなことは全く無く、こちらがサポートを必要とする時だけ必要なサポート頂いたように思います。ですので大変納得感を持って住宅を購入することができました。

    不動産の購入を検討されている方には強くお勧めしたいと思います。また私自身、引き続き不動産の売買を検討することがあれば、ぜひまた堀さんのお世話になれればと考えています。

    6 か月前

    自宅(中古戸建て)の売却でお世話になりました。

    まず何よりも、営業(小室様)の方に、超丁寧&超迅速&超親身なご対応を頂き、★5では足りないです!!

    当方、介護や仕事や新居(二世帯住宅)の建築対応や仮住まいへの引越しで日々バタバタしてしまい、必要な物を紛失してしまったり、諸対応が遅くなってしまったり、、、と、色々ご迷惑をお掛けしてしまいましたが、都度、豊富な専門知識で臨機応変に気持ちの良いご対応を頂き、本当に心強かったです。感謝しかありません。

    隅々まで行き届いたサービスにも関わらず、仲介手数料は他社様の半額以下という、申し訳なくなるほどありがたい内容でした。

    また、買主様も先方の仲介業者様も素晴らしい方々で、非常に恵まれたお取引ができました。

    こだわりを詰め込んだ思い入れのある注文自宅でしが、まさにそのこだわりを気に入って頂けた買主様に引き合わせて頂き、ご購入頂く事ができ、大変嬉しく思っております。

    また何かありましたら、絶対REDS様にお願いしますし、お友達に不動産取引を検討している人がいたら、全力で勧めようと思います!

    もういくら御礼を言っても足りないです!
    本当に本当にありがとうございました!!

    5 か月前

    担当して頂いた 菅原さん には約1年程お世話になりました。

    不動産のことはもちろん、法律の事などとても知識が豊富な方で色々な事を教わり勉強になりました。些細な質問にも的確でわかりやすくお返事を下さるとても親切な方でした。家探しに疲弊していた時も、とくに営業電話などもなく私達のペースに合わせて頂き本当に助かりました。都内・神奈川県と私達夫婦のわがままにも付き合って頂き、ありがとうございました。

    決済も無事に終わり、念願のマイホームを購入する事ができました。

    とても信頼のできる不動産屋さんです!
    また機会があれば、宜しくお願い致します。

    4 か月前

    中古マンションの購入を検討し始めて約1年、10軒ほどの内見に根気強く同行してくださった担当の山崎さんには、本当にお世話になりました。
    契約を急かされるようなことは一切なく、漠然としていた条件も山崎さんに相談を重ねるうちに、自分たちの中で明確にまとまっていきました。おかげさまで、心から納得して大きな決断ができました。
    巧みな営業トークというよりも、知りたいことに対してメリット・デメリットを隠さず正直に答えてくださる姿勢に、深い信頼を寄せることができました。レスポンスの速さも抜群で、こちらが「ちゃんと休めているかな?」と心配になってしまうほど(笑)。素敵なご縁をいただき、心から感謝しています。