2月27日(水)22時から、『家売るオンナの逆襲』第8話が日本テレビ系で放映されました。天才不動産営業の三軒家万智(北川景子)は今回、どうやって家を売ったのでしょうか。

 

このところ、不動産関係の話よりも人間関係の描写の比重が高まり、それぞれクライマックスに向けて盛り上がってきているように思えます。彼女の夫である屋代課長(仲村トオル)とのすれ違いの多い夫婦関係や、忠実な部下である庭野(工藤阿須加)がほのかに寄せる万智への想い、万智を小学生時代から慕うフリーランスの留守堂(松田翔太)と、彼とボーイズラブの関係になりたい自分に気づき戸惑う足立(千葉雄大)などなど、それぞれの関係だけでスピンオフ連続ドラマが製作できそうな勢いです。

 

今回のお客様は、2組の親子。1組は泉谷しげるが庭野の父親役で登場です。個性が強すぎる父親なのが観る前から予想できちゃいますね。

 

母娘

(写真はイメージです)

 

自宅を売却して商売を始めたい! 共有者と意見が分かれたら?

 

庭野は自宅の売却の相談にきた棟方親子を担当しています。「家を売ったお金でケーキ屋を始めたい」というなんともふわふわした思いで家を売ろうとする母の幸子(南野陽子)ですが、娘のすみれ(大後寿々花)はこれまでも母の金遣いの荒さに悩まされ、「この家が最後の資産だから」と売却に反対しています。庭野も、家が母娘の共有名義だと聞き、それならば「すみれの同意がなければ売却は困難」と説明します。ところがそこに万智が現れ、「私が家を売ります」と宣言してしまいます。

 

一方、庭野の父親の茂雄(泉谷しげる)がテーコー不動産に突然押し掛けてきました。庭野の亡き母がやりくりして残した浜松の家を売って、たこ焼き屋を始めたいというのです。調子がよくてお金と女にだらしない茂雄を見て育ち、生活費の仕送りもしている庭野は、茂雄の言うことなど当然、信用できません。しかし、ここでも万智は「私に売れない家はありません」と宣言してしまいます。

 

庭野は、棟方親子に自分の境遇を重ねて、すみれに「家を売るべきではない」と説得します。すみれの家も自分の実家も売らない、というその決意は、まさに万智による「支配からの卒業」です。庭野は、留守堂への想いを断ち切りたい足立と意気投合し、万智からの卒業を誓ったのでした。その晩、庭野と足立が二人で歌うカラオケは尾崎豊かなと思いきや、なぜか「青春時代」でしたが。うーん、道に迷っているばかりじゃ、不安が募りますね……。

 

共有している不動産の売却は全員の合意が基本

 

さて、不動産の話を。棟方母娘や庭野父子のように、配偶者が亡くなって、残された配偶者と子供が不動産を相続する場合、共有名義とすることはよくあります。相続する家が実家一軒の場合によくあるケースです。

 

しかし、ドラマの中でも説明されていたように、共有名義の不動産は、なかなか売るのが難しいものです。共有名義とはどういうことで、どうすれば共有の不動産を売ることができるのか、について簡単にご説明しましょう。

 

「共有」とは文字通り「複数の人が1つのものを共同で所有する」ことを意味します。不動産の場合は、1つの土地や建物を共同で所有することですが、別に権利(力関係)は全員が対等でなくても構いません。その比率を「持分割合」といい、共有者が2人いる場合、不動産に関する権利は25対75などのように持分割合によって決まります。

 

共有者は持分に応じてその不動産に対して所有権を持っており、他の共有者はその権利を妨げることができません。持分割合が過半数の共有者であっても、過半数であることを理由に全体の不動産の売却などの処分を勝手に決定することはできないのです。共有している不動産は共有者全員のものなので、全員一致でなければ売却などを決定できないのです。

 

持分割合は、登記をすることで他の第三者に対抗することができます。共有の登記がされている不動産であれば、他の共有者の同意なしでは売れないということが共有者でない人にも主張ができる、ということです。たとえば、浜松の家を茂雄が勝手に売ろうとしても、庭野が共有者であることが登記されていれば、庭野は「自分が了承しない限りその家は売れない」と買主に主張することができる、ということです。

 

もっとも、共有者は自分の持分割合のみを売却することは可能です。しかし、一般の土地や建物ではあまり現実的ではありません。やはり共有財産は共有者全員の合意が基本、と覚えておけばいいのではないでしょうか。

 

親子のしがらみを解き放て! 万智の上司としての優れた一面も

 

庭野と万智は、棟方母娘に新しい家を紹介しますが、そこは一人で住むような小さな家でした。万智はなぜその家を棟方母娘に紹介したのかをいつもの名調子で説明しようとしますが、いきなり声が出なくなります。万智は代わりに庭野に説明をさせました。

 

いわく、「お母さまの犠牲になってはいけない、お母さまは自分の夢にお嬢様を引きずり込んではいけない、娘の人生は娘の人生だ」と。そしてそこから先は、庭野に自分の言葉で話をさせます。「子供は親のものだという呪縛を解き放て、親子のしがらみを解き放て!」と。それは、庭野自身の親子関係を振り返る言葉であり、そして庭野が独り立ちをして万智との対等な関係へと成長したいという決意ではないでしょうか。

 

会社に帰ると万智は出なかったはずの声が出るようになり「私ではなく、庭野が売りました」と屋代に報告します。庭野に自分でお客様を説得する言葉を考えさせ、庭野自身を成長させるよう仕向けたのはどうやら間違いがなさそうです。

 

もっとも屋代の浮気写真は万智にとってもショックだったようです。終業時に万智が屋代を問い詰めますが、それがホントに可愛い。ギャップ萌えです。万智が屋代を本当に愛しているのがわかる名場面です。そして手をつないで帰る二人を見かけて嫉妬に燃える留守堂。来週は恋愛ドラマっぽい展開が期待できそうです。

 

 

プロフィール
早坂 龍太(宅地建物取引士)
龍翔プランニング代表取締役。1964年生まれ。1987年北海道大学法学部卒業。石油元売会社勤務を経て、北海道で不動産の賃貸管理、売買・賃貸仲介、プランニング・コンサルティングを行う。

 

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