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  • 公開日:2018年9月26日

住宅ローン金利も底打ち、変動金利型へと流れる人が増加中。でも、変動金利型を選んでいい人には条件がある?

最近、住宅ローンの金利選択において、変動金利を選択する人が増えています。変動金利は固定金利と比較して金利水準が低いというメリットがあります。しかし、その半面、経済状況の変化で金利の上昇する可能性も含んでいます。リスクもある変動金利が選ばれているのはどうしてなのでしょうか? なぜ今、人気があるのか、その理由や背景を探ってみます。

 

住宅ローン,変動金利型

(写真はイメージです)

 

低金利が底打ち、反転上昇で変動の優位性じわり

 

住宅ローンの金利は大きく「変動金利型」「固定期間選択型」「固定金利型」の3つです。住宅金融支援機構の「2017年度 民間住宅ローン利用者の実態調査」によると、2017年度下期に借り入れをした人のうち、変動金利を選択した人の割合は56.5%と過去最多となりました。変動金利における利用者率は2015年度39%、2016年度48%と、確実に人気が上昇していることがわかります。

 

固定期間選択型は微減、全期間固定は減少傾向で、全期間固定型を選択していた人が変動金利に流れているようです。

 

変動金利型の人気が上昇している理由として、変動金利の割安感が大きくなったことが考えられます。全期間固定型金利のフラット35は、2016年1月に日銀のマイナス金利政策導入によって、金利が一時1%を切るところまで低くなりましたが、これは底を打ったようで、2018年では最低水準のものでも1.3~1.4%前後まで回復しました。

 

固定期間選択型の代表である10年固定タイプにおいてもこの傾向は同じで、進んできた低金利化は一服し、反動の兆しが見えてきたことで、変動金利における金利の優位性が明確になったのでしょう。

 

また、金利水準が低くなったことでローンの借り換えが増加したことも大きいと考えられます。借り換え手数料を考慮すると、そのメリットはなかった層も、低金利が極まったことで借り換え効果を得られるようになりました。また、借り換え派は金利上昇の影響も新規借入組より小さいはずです。すでに数年、もしくは数十年ローンを返済し続けている人は、残りの返済期間が短いためです。

 

固定・期間選択型・変動型 それぞれの特色

 

変動金利が人気の理由について解説しましたが、変動金利に向いている人、向いていない人がいます。ほかの金利でも同様です。固定型(期間選択型)・変動型の特色を知り、ご自身に向いているかどうか判断してください。

 

全期間固定金利型の特色

 

全期間固定金利型は金利が変わらないので、当初に算出した返済額のまま返済を終えることができます。返済期間は長きにわたるため、不測の事態が起きたときに返済し続けることができるか不安を持つ人も多いですが、返済金額が一定である安心感は大きいです。ただし金利水準がほかの2つよりやや高めになります。

 

全期間固定金利型が向いているのは、金利が上昇してしまうと返済が苦しくなる世帯です。ただ、今は返済に余裕があっても、子育てや教育費、介護費などこれから支出増が見込まれる世帯は将来の負担をよく考えなければなりません。

 

固定期間選択型の特色

 

固定期間選択型は、借り入れから一定期間は金利が変わりません。固定される期間は金融機関ごとに異なりますが、2年・5年・10年……など複数あるのが通常です。固定金利期間が過ぎた後は、その時点の金利に見直されます。見直しの際は、変動金利型を選択したり、再び固定金利期間を選んだりできます。

 

メリットはその時の状況に沿って最適の返済期間や金利を選ぶことができることでしょう。当初の固定金利期間は複数ありますし、固定金利期間が過ぎた後の見直しでもいくつかの選択肢があります。ただし、変動金利の「1.25倍ルール(返済額の増加はそれまでの1.25倍以内とすること)」がないため、固定金利期間が終わったのちの返済が大きくなる恐れもあります。また、固定金利期間の年数や固定金利期間変更後の取り扱いが金融機関ごとに異なるので、内容をきちんと確認することも大切です。

 

固定期間選択型が向いているのは、一定の期間限定で家計が厳しいことが分かっている世帯です。たとえば、子供が大学を卒業すれば返済に余裕が出るというケースや、数年後に保険の満期金が入るというケースなど、将来、家計に余裕が出る世帯です。特定の期間は返済額を固定したいが、それ以後は返済額が増えても対応できる世帯に向いています。

 

変動金利型の特色

 

変動金利型は、金利水準の低さが魅力です。市場経済に合わせて半年ごとに金利が見直されますが、返済額に反映されるのは5年ごと。返済額の増加には「1.25倍ルール」の制限があるのが通常です。市場金利が上昇しても返済額が増えるまでには5年の猶予があり、返済額が急激に増えるわけではないので一応の安心はできます。

 

変動金利型が向いているのは、返済に余裕があり、多少の金利上昇なら問題ない世帯です。余裕があると言っても、みすみす損をすることはないので、金利上昇の兆しが見えたタイミングで繰上返済すれば、金利上昇の影響を賢く回避できます。

 

変動金利型を選択する条件、内容の理解と金利上昇前の対策

 

以上のように、それぞれの金利にメリットとデメリットがあります。その中で変動金利を選ぶ人が増えてきたのは、家計に余裕があり、かつ、金利上昇リスクに対応(繰り上げ返済)できる資金がある世帯が増えてきたということでしょうか。

 

ただ、変動金利型のリスクを理解せず、目先の金利の低さに飛びついているだけの人もいるようです。住宅金融支援機構の「2017年度 民間住宅ローン利用者の実態調査」によると、変動金利型・固定期間選択型を選んだ人のうち、金利上昇が返済額に及ぼす影響や金利上昇時の対応について、「理解しているか不安」「よく(全く)理解していない」との回答者は4~5割にものぼりました。

 

先述したように、変動金利型を選んで失敗したくないなら、リスクをよく理解し、返済額が増えないように、事前に情報を入手し、手持ち資金で繰り上げ返済が可能なことが求められます。

 

 

横山晴美(ライフプラン応援事務所代表)
2013年にFPとして独立。企業に所属せず、中立・公平の立場で活動する。新規購入・リフォーム・二世帯住宅を問わず、家に関することなら購入額から返済計画まで幅広く対応。(AFP FP2級技能士 住宅ローンアドバイザー)

 

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