REDSエージェント、宅建士の三堀です。

 

コロナ禍以降、テレワーク推進や在宅勤務にシフトする企業が増える一方、働き方の効率化や合理化が遅々として進まない業界もあります。書類ベースだったり、FAXに頼っていたりと、私どもの不動産業界こそ最も遅れている業界のひとつです。

 

AI(人工知能)の導入もさまざまな業界で進んでいますが、不動産業界は、業務の進め方に関する分野ではかなり遅れていて生産性は低いままです。ただ、不動産価格、とりわけマンション価格の査定についてはかなり優秀といえます。

 

不動産とAI

(写真はイメージです)

 

不動産にはさまざまなデータが存在していて、「公示地価」「基準地価」「路線価」「築年数」「最寄駅からの距離や徒歩時間」など多くのデータを基に価格査定を行います。ただ、データを基に価格を算出しても、最後は不動産の専門家としての「経験と勘」に頼ることが多い傾向があります。業者や個人によって金額が変わってきてしまうケースが多くみられるのはこのためです。

 

AIには「経験と勘」が介入する余地はありません。そこで力を発揮するのはマンションの価格査定です。都心部では物件データが多く、同一マンション内での成約事例も豊富です。さらにマンションは供給業者が少なく、建物としての品質や性能にあまり格差はありません。グレードにより複数のシリーズを供給しているデベロッパーもありますが、せいぜい2グレードぐらいです。

 

このようにマンションの査定価格では客観的なデータがそろっているので、これらをベースにAIは瞬時に価格を算出します。人間は数十分かけて計算しますが、その結果にほとんど差はありません。

 

一方、戸建て住宅の査定をAIで行う場合は、参考価格程度にとらえることがふつうです。戸建て住宅の価格決定要素はとても細かく、AIに保存されているデータでは計算しきれないからです。住宅の敷地が「南向きの角地」と「北向きの中間画地」とでは、評価額にかなりの違いが出るものですが、多くのAI査定で敷地の道路付けには対応していません。また注文建築で建てられた戸建て住宅はデザインや機能、性能などで、標準的な住宅とは異なる価値のある物件が多く、AI査定は評価に反映することができません。

 

ただし、マンションのAI査定も万能ではなく、上記の話はあくまでも、不動産売却におけるものではあります。不動産の購入を検討している場合のAI活用がどこまで有効かは未知数です。

 

この記事を執筆したエージェントプロフィール

三堀 雅人

みつぼり まさと

(株)不動産流通システム【REDS】宅建士の
三堀 雅人(ミツボリ マサト)と申します

早いもので不動産仲介営業に携わり約20年を迎えようとしています。
地場の不動産会社から大手不動産会社等経験し現在に至ります。

【正確 丁寧かつ迅速】をモットーにしています。

かなりフットワークは軽い方ので、不動産の事でしたら何なりとお申し付けください。