REDSエージェント、宅建士の荒(アラ)芳弘です。

 

先日、みずほ銀行で新たなシステム障害が発生し、外貨建て送金が一部で滞るという事態が起きました。2月28日に大規模なATMの障害が起きてから、約2週間で4度の障害が起きたことになります。

 

不動産について考える

(写真はイメージです)

 

みずほ銀行は2002年4月1日に、第一勧業、富士、日本興業の3行が統合して発足したメガバンクですが、発足初日にも、東日本大震災直後の2011年3月にも大規模なシステム障害を起こしたことで知られています。以前からみずほ銀行のシステム音痴ぶりは金融界ではよく知られていて、銀行関係者の間ではいつまでたっても未完成のスペイン・バルセロナの教会に喩えて、“金融界のサグラダ・ファミリア”と揶揄されているそうです。

 

さて不動産取引の場合、銀行で手続きを行うことがほとんどであり、現金買いのお客様以外は住宅ローンを利用します。現金買いのお客様であっても銀行振込によって売買代金の授受を行いますので、銀行業務に滞りがないことが求められます。

 

長年この仕事に携わってきて、銀行での売買代金の授受で問題が発生することがありましたが、これらはシステムの問題ではなく、人的な要因でした。今でも鮮明に覚えているのが、口座番号をたった1文字間違えたときのことです。

 

ATMで振込を行う場合は振込先を確認し、間違いがなければ振込実行します。ところが、そのときは振込用紙に振込先を記入し窓口で振込を行いました。銀行の窓口の係員は振込先を確認せず、指示通りの振込手続きを行うのが普通ですから当然、振込先を間違えました。

 

振込先の銀行口座が存在せず振込不能となっていて、誰かの口座に振り込まれたわけではなかったのが不幸中の幸いだったかもしれません。それにしても、対処が大変でした。銀行では、振込をした後に間違いが分かってもどうすることもできません。振込先の銀行から振込エラーの通知がない限り、対処ができないということのようです。

 

銀行間のシステムで処理されるため、途中に人が介入して間違いを訂正することができません。振込先銀行から振込エラーの通知を約2時間待ち、結局、取引を開始してから約4時間後に手続きが終わりました。午前10時から手続きを始めたため、かろうじてその日のうちに手続きを完了することができました。

 

ほっとしましたが、言うまでもなくその日は一日の予定が滅茶苦茶になりました。その後の手続きにおいては、より慎重に確認して対応するようにしましたので、その後は同じようなことは起きておりません。

 

もし、銀行のシステム障害が発生し、不動産の取引に影響が出た場合を考えるとゾッとします。そのようなことが起きないよう、銀行には万全を期していただきたいと思います。

 

 

荒芳弘(REDSエージェント、080-1110-8158、yoshihiro@red-sys.jp)
東京都在住。所有資格は宅地建物取引士、宅建マイスター、公認不動産コンサルティングマスター。測量士補、損害保険募集人。首都圏一円、オールジャンル可。
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