REDSエージェント、宅建士の小林道明です。前回、月々の住宅ローンの支払いが厳しい…との状況でしたら、まず滞納する前に返済している銀行に「リスケ」の相談に行ってほしいとの話をしました。
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財布を持つ女性

(写真はイメージです)

 

「リスケジュール」、略して「リスケ」とは、「銀行融資の返済条件の延期・変更を借入先に申し込む手続き」のこと。今回はさらに深く説明します。

 

このリスケには、大きく2つのメニューがあります。
① 返済期間の延長
② 期限の定めのある返済猶予

 

①の「返済期間の延長」についてですが、まず住宅ローンは原則35年以上は組めません。なので、当初の契約が20年であれば、15年延長して35年と、35年までの間で可能な限り延長してもらうことができます。返済期間が長くなると、月々の支払総額を抑えることができます。

 

たとえば5,000万円のマンションを金利1%で返済期間20年のローンを組んでいたとしましょう。この場合、月々の返済額は22万9947円です。

 

5年が経過した時点でリスケしたとして、残債は約4,906万円ですから、ここから30年かけて支払うように変えると、月々の返済額は15万7,796円となり、以前に比べ7万円以上も安くなります。

 

月々の返済額は減り、気持ちも楽にはなりますが、返済総額は当初よりも膨れ上がります。この点、注意が必要ですが背に腹は代えられないでしょう。

 

②は、1~2年の間、元金を据え置いてもらい、月々の利息部分のみを支払っていくというものです。

 

たとえば、変動金利(元利均等返済)、金利0.925%、返済期間35年、お借入額3,800万円のローンを組んでいるとすると、毎月の支払額は、10万5,945円(内訳:元金7万6,654円、利息2万9,291円)です。そこで、リスケメニュー②を選択すると1~2年の間は、この内訳にある通り利息2万9,291円の支払いだけでよくなります。

 

随分、心に余裕が出てきますよね。ぐっと楽になります! もちろんブラックリストにものりません! 前回お話した「リスケは必ず滞納前に行ってくださいね!」の理由がお分かりになったと思います。

 

ただ、猶予期間を過ぎれば再び、通常の支払額に戻りますので、それまでに生活を立て直しましょう。

 

 

小林道明(REDSエージェント、080-6789-2599、m.kobayashi@red-sys.jp)
奈良県出身。所有資格は宅地建物取引士、住宅ローンアドバイザー、1級カラーコーディネーターなど。首都圏一円でマンション、一戸建て(中古・新築)、土地、各種収益物件と幅広く手がける。
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