首都圏で毎年、増え続ける分譲マンション。しかし、その資産価値を長く保つことができるものは限られるのではないでしょうか。不動産の価格は、利用価値で決まるといわれます。

 

その不動産を利用する人間の数が減っていく近未来、利用価値は低くなるため、価格は下がっていきます。住宅ジャーナリスト、榊淳司氏は近著『2025年 東京不動産大暴落』でこう警鐘を鳴らしました。

 

各メディアで健筆をふるう榊氏は不動産への愛ゆえの辛口で知られますが、そんな榊氏にも資産性や流動性からその価値に脱帽したマンションがあります。マンションの具体名を挙げて、なぜ優れているのかを紹介していきます。

 

街並み

(写真はイメージです)

 

シティテラス成増

 

売主・住友不動産 東武東上線 「成増」駅 徒歩8分
全243戸 2011年10月完成 RC14階建

 

流通市場が追い付いてきたマンション

 

「成増」というのは東京23区の端っこですが、割合暮らしやすいところ。ステイタス性はほとんどありません。庶民感覚の街です。その街に7年ほど前、住友不動産が243戸もの大型マンションを作ってしまいました。当時としては「ちょっと無謀かな」と思いましたが、何とか売れたみたいですね。

 

駅から徒歩8分ですから、まあ許容範囲内だと思います。外観を見ると、「長谷工もの」よりもカッコイイ感じがします。施工は、マンション建設ではそれなりに実績のある三井住友建設。今は「?」と思われている節もあるゼネコンですが。

 

共用施設には特段無駄な設備はなく、駐車場も平置きが中心ですが、57台も機械式があるところが少し気になります。あと10年以内に更新ですね。屋上緑化やスカイガーデンもあって、なかなか楽しそうです。住戸は南向きが中心。でも、間取りはやや平凡です。やはり量産型ですね。このように、計画自体には大きな欠点は見られません。

 

新築時の販売坪単価は215万円前後だったと記憶しています。当時としてはお高い方ですね。東日本大震災もあってマンション市場は中古も新築も停滞していました。そういう時が販売のピークでしたから。私の記憶では、竣工してから1年以上は販売が続いていましたね。

 

住友さんは「竣工してから2年以内に売れればいい」というスタンスです。このマンションもそのペースだったと記憶しています。しかし2012年の末に安倍政権が発足し、2013年からはアベノミクスが本格化したことで日本経済は急速に元気を取り戻しました。その過程でこのマンションも完売することになります。

 

2014年には消費税の増税がありましたが、その年の10月には異次元金融緩和。2015年と2016年にはバブル的にマンション価格が高騰しましたが、売れました。このマンションはすでに完売していましたが、中古の相場観がジワジワ上昇。現在、流通市場での目安は新築時の販売価格とほとんど変わりません。2018年11月4日現在、ノムコムによると、参考相場価格は3,612万~7,878万円。参考相場単価は㎡あたりが57万~91万円、坪あたりが188万~300万円でした。

 

ただし、今後市場の下落期がくれば新築時の水準を下回ることは確実。それでも、元がさほど高くないので大きく下げることはなさそうにも思えます。だから、このマンションも「住む」ために買うのならアリですね。こちらは買い急がないで、売り急いでいる物件を見つけるのが賢い買い方です。

 

 

榊淳司(住宅ジャーナリスト)
1962年生まれ、京都府出身。同志社大法学部および慶応大文学部卒。不動産の広告・販売戦略立案の現場に20年以上、携わってきた。一般の人々に分かりにくい業界内の情報や、マンション分譲事業の仕組み、現場担当者の心理構造などをブログ上で解説。近著に『2025年東京不動産大暴落』(イースト新書)、『マンション格差』(講談社現代新書)など。

 

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