首都圏で毎年、増え続ける分譲マンション。しかし、その資産価値を長く保つことができるものは限られるのではないでしょうか。不動産の価格は、利用価値で決まるといわれます。

 

その不動産を利用する人間の数が減っていく近未来、利用価値は低くなるため、価格は下がっていきます。住宅ジャーナリスト、榊淳司氏は近著『2025年 東京不動産大暴落』でこう警鐘を鳴らしました。

 

各メディアで健筆をふるう榊氏は不動産への愛ゆえの辛口で知られますが、そんな榊氏にも資産性や流動性からその価値に脱帽したマンションがあります。マンションの具体名を挙げて、なぜ優れているのかを紹介していきます。

 

花火大会と高層ビル群

(写真はイメージです)

 

大江戸タワーレジデンス

 

売主・住友不動産 都営大江戸線 「蔵前」駅 徒歩1分
全124戸 2015年1月完成 26階建て

 

隅田川の花火大会を特等席で!

 

地上26階建て、全124戸と、タワーマンションとしては小ぶりなサイズです。ただ、屋上に共用のテラスが設けられており、夏場の隅田川花火大会は「特等席」でご覧いただけるマンションです。もっとも、それだけを目当てにご購入された方はいないでしょうが。

 

このマンションの最大のメリットは「蔵前駅徒歩1分」に尽きると思います。もっとも、これは都営大江戸線の方だけで、都営浅草線の「蔵前」駅へは徒歩3分ありますが、それでも十分に近いと思います。ただそれ以外はガクンと落ちて東京メトロ銀座線の「田原町」へ徒歩10分。こういうのは、よほどのことがないと使いませんね。

 

現地は駅徒歩1分だけあって「雑多な街」と言っていい所。西側には8階建てのオフィスビル。南西にも13階、南に8階。だから、住戸の向きをどちら側にしているのか、注目されたのですが、どうやら全戸を南西向きに振ったようですね。南ではなく、北向きに振っていればそれこそ「お部屋から花火」が見えるのですが、さすがにそんなことはなかったようです。花火については、屋上のテラスから存分に楽しんでください、ということでしょう。

 

また、住戸についてはあまり広いプランは設けられていません。以下が全体像です。

 

間取り 2LDK~3LDK 
専有面積 54.45~75.50㎡

 

54㎡というのは南西側に突き出た3方開放の角部屋で、それ以外は75㎡程度の住戸が各階4スパンのようです。

 

竣工は2015年1月。もうすぐ竣工4年ですね。新築時の販売は売り出し当初はやや苦戦模様だったのですが、竣工した頃から今の局地バブルがはじまりました。それで、住友さんは得意の「販売途中値上げ」に踏み切りました。平均坪単価は何とも読みにくいのですが300万円台の前半だったでしょうか。今は坪単価が300万円台の後半まで値上がりしている模様です。ノムコムによると、2018年11月4日現在の参考相場価格は4,910万~1億2,235万円。参考相場単価は㎡あたりが89万~189万、坪あたりは294万~624万円でした。

 

最後にひとつの懸念点をお伝えしておかねばなりません。このマンションが誕生する「蔵前2丁目」は、荒川が氾濫した場合に1~2mの浸水が予想されているエリアに属します。もちろん、それくらいではマンションの存続にかかわるような大きな被害を受けるとはまったく考えられません。しかし、そうした場合にエレベーターはしばらく止まるかもしれませんね。上層階に住んでいると、エレベーターが動くまでどこかに避難しなければならないかもしれません。荒川の氾濫と南関東地震、どちらが先に来るかは分かりません。しかし、ここに住むならそうした事態も想定しておくべきでしょう。

 

 

榊淳司(住宅ジャーナリスト)
1962年生まれ、京都府出身。同志社大法学部および慶応大文学部卒。不動産の広告・販売戦略立案の現場に20年以上、携わってきた。一般の人々に分かりにくい業界内の情報や、マンション分譲事業の仕組み、現場担当者の心理構造などをブログ上で解説。近著に『2025年東京不動産大暴落』(イースト新書)、『マンション格差』(講談社現代新書)など。

 

●ご存じですか? 不動産売買の仲介手数料はすべて割引!さらには無料になることを

東証一部上場企業グループの不動産流通システム(REDS)は、不動産売買の仲介手数料をすべて割引、さらには最大無料としつつも、お客様からの満足度の高いサービスを実現しています。

広告宣伝費などのコストを徹底的にカットしつつ、資質と経験を兼ね備えたベテランスタッフの運営でサービスの質は高め、お客様に利益を還元しています。

業界の常識を覆すREDSの新たなビジネスモデルは、「ワールドビジネスサテライト」「とくダネ!」などのテレビ番組をはじめ、各メディアでも紹介されています。

平日・土日祝日も営業中(10:00-19:00)です。お気軽にお問い合わせください。フリーコールはこちら0800-100-6633


  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る