首都圏で毎年、増え続ける分譲マンション。しかし、その資産価値を長く保つことができるものは限られるのではないでしょうか。不動産の価格は、利用価値で決まるといわれます。

 

その不動産を利用する人間の数が減っていく近未来、利用価値は低くなるため、価格は下がっていきます。住宅ジャーナリスト、榊淳司氏は近著『2025年 東京不動産大暴落』でこう警鐘を鳴らしました。

 

各メディアで健筆をふるう榊氏は不動産への愛ゆえの辛口で知られますが、そんな榊氏にも資産性や流動性からその価値に脱帽したマンションがあります。マンションの具体名を挙げて、なぜ優れているのかを紹介していきます。

 

タワーマンションと空

(写真はイメージです)

 

ザ・パークハウス 北赤羽

 

売主・三菱地所レジデンス他 埼京線 「北赤羽」駅 徒歩5分
全169戸 2016年1月完成 地上11階建

 

開放的なロケーションだが、南は線路ビュー

 

元々は日立製作所関係の施設があったところです。だから、新築時の売主には「日立アーバンインベストメント」という企業が名を連ねていました。三菱地所レジデンスとのJV事業。ただ、地所が先に出ていましたから、世間的には三菱地所レジデンスの物件ですね。物件名も「ザ・パークハウス」ですから、三菱色に染まっています。

 

場所は悪くありません。南側がやや広い道路です。でも、その向こうに埼京線と東北・上越新幹線の線路。南向き住戸も設定されていましたが、「フロントウィング」棟なんてもろにレールビューになっていますね。

 

東側は公園。だから、東向き住戸が多く設定されています。実際、日当たりを別にすれば、そちらの方が条件はいいかもしれません。西向き住戸も少なくない数が設置されています。しかし、基本は道路に向かう南向きと公園に向かう東向きですね。一応は南、東、北の3方が接道していますから、配棟計画はやりやすかったと思います。

 

しかし中住戸は平凡。まるで大量生産型の長谷工プロジェクトみたいです。多分、他のすべての住戸もようかん切りの平凡なプランなのでしょう。コスト優先ですから、それも仕方がなかったようですが、ちょっと残念ではあります。

 

周辺環境としては、なんとも地味な街並みですが暮らしやすそうです。『コモディイイダ』へ90メートル、徒歩2分。『ライフ』は徒歩5分。東隣は公園で、その向こうは図書館と児童館。ただし、3軒ほど西側にはセレモニーホールがあります。大きなお葬式があると喪服の方がいっぱい集まります。まあ、緩やかな嫌悪施設といっていいかもしれません。気にしない人は気にしませんが。

 

北区というのは、何ともマンションが多いエリアです。用途地域などの規制面で、大きなマンションを作りやすいのです。この近隣エリアもそういった大きなマンションが目立ちますね。当然、中古マンション市場での流通量が多くなり、価格はあまり高くはなりにくくなります。

 

新築販売時には平均坪単価が200万円前後だったと記憶しています。100万円台の住戸もたくさんありました。現在は坪単価が200万円台を少し超えたあたりが相場観です。ノムコムによると、2018年9月29日の時点での参考相場価格は3,814万~7,888万円。参考相場単価は㎡あたりが55万~90万円。坪あたりが181万~297万円でした。しかし、こういうマンションは100%が実需で買われます。値上がり期待や賃貸に回すといった目的に買う人がいるとは考えにくい物件です。

 

便利な場所なので住むために買う、というのはいいかもしれません。しかし、こちらもあわてて買いに行くよりも市場の変化を待った方がいいでしょう。できれば坪単価200万円未満で買いたい物件です。

 

 

榊淳司(住宅ジャーナリスト)
1962年生まれ、京都府出身。同志社大法学部および慶応大文学部卒。不動産の広告・販売戦略立案の現場に20年以上、携わってきた。一般の人々に分かりにくい業界内の情報や、マンション分譲事業の仕組み、現場担当者の心理構造などをブログ上で解説。近著に『2025年東京不動産大暴落』(イースト新書)、『マンション格差』(講談社現代新書)など。

 

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