首都圏で毎年、増え続ける分譲マンション。しかし、その資産価値を長く保つことができるものは限られるのではないでしょうか。不動産の価格は、利用価値で決まるといわれます。

 

その不動産を利用する人間の数が減っていく近未来、利用価値は低くなるため、価格は下がっていきます。住宅ジャーナリスト、榊淳司氏は近著『2025年 東京不動産大暴落』でこう警鐘を鳴らしました。

 

各メディアで健筆をふるう榊氏は不動産への愛ゆえの辛口で知られますが、そんな榊氏にも資産性や流動性からその価値に脱帽したマンションがあります。マンションの具体名を挙げて、なぜ優れているのかを紹介していきます。

 

タワーマンション

(写真はイメージです)

 

パークタワー滝野川

 

売主・三井不動産レジデンシャル 都営三田線 「西巣鴨」駅 徒歩3分
全245戸 2014年1月完成 地上28階建て

 

新築時の売り出しネームは『恋するタワー』!

 

新築販売時には「いきなり広告で外している」と思いました。いつも書くことですが、売主側と言うのは隠しておきたいことが多いマンションの広告を作るときに、必ずと言っていいほどけれん味を効かせてきます。つまり、タレントを起用したり、物件とは関係のないコンセプトで本来持っているデメリットから目を逸らしたりしようとするのです。このマンションの新築時における「恋するタワー」という広告の打ち出し方も、そういった類の手法だと思いました。

 

では、このマンションにおいて新築時に売主側が隠しておきたかったこととはなんでしょうか? それは言うまでもなくロケーションでしょう。まず、「東京都北区滝野川」というアドレス。それ自体にマイナスイメージはありませんが、いかにもマイナーです。さらに最寄り駅は都営地下鉄の三田線「西巣鴨」。これもマイナーと言えばマイナーです。誰もが憧れて住みたがるような場所ではありません。とどめが、白山通りに首都高速中央環状線に面する極立地です。

 

こういう場所にわざわざタワーマンションをつくる必要はないと思いました。何でも、同じ敷地内にもう一本、賃貸専用のタワーマンションが建ち、店舗棟もあるような複合開発だったそうです。法規制をどうクリアしたのか知りませんが、そういった「一団地認定」によって容積率を大幅に緩和してもらったのでしょう。

 

でも、この場所でそこまでする必要があったのか、いまだに疑問です。

 

多くの人が好んで移り住みたがる場所ではないだけに、245戸を売り切るのはそれなりに大変だったと思います。新築時の販売価格は平均坪単価にして240万円前後。現状はそこから1割程度値上がりしたかどうか、というところです。ノムコムによると、2018年9月29日時点の参考相場価格は3,147万~9,185万円。参考相場単価は㎡あたりが67万~111万円、坪あたりが221万~366万円でした。

 

そもそも、タワーマンションは派手好きな方が好んで買い、住むタイプの商品。ここはタワーマンションではあるけれど、場所も存在感も地味な物件なので、少し外してしまった感じはします。ただ、今後マンション価格の下落期が到来すれば、下がりやすそうなマンションです。今しばらくはタイミング待ちでよいかと思います。

 

 

榊淳司(住宅ジャーナリスト)
1962年生まれ、京都府出身。同志社大法学部および慶応大文学部卒。不動産の広告・販売戦略立案の現場に20年以上、携わってきた。一般の人々に分かりにくい業界内の情報や、マンション分譲事業の仕組み、現場担当者の心理構造などをブログ上で解説。近著に『2025年東京不動産大暴落』(イースト新書)、『マンション格差』(講談社現代新書)など。

 

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