首都圏で毎年、増え続ける分譲マンション。しかし、その資産価値を長く保つことができるものは限られるのではないでしょうか。不動産の価格は、利用価値で決まるといわれます。

 

その不動産を利用する人間の数が減っていく近未来、利用価値は低くなるため、価格は下がっていきます。住宅ジャーナリスト、榊淳司氏は近著『2025年 東京不動産大暴落』でこう警鐘を鳴らしました。

 

各メディアで健筆をふるう榊氏は不動産への愛ゆえの辛口で知られますが、そんな榊氏にも資産性や流動性からその価値に脱帽したマンションがあります。マンションの具体名を挙げて、なぜ優れているのかを紹介していきます。

 

,資産性の高い優良マンション,江東区,ブリリア有明スカイタワー

(写真はイメージです)

 

ブリリア有明スカイタワー

 

売主・東京建物、東武鉄道 全1089戸 2011年3月竣工
りんかい線「国際展示場」駅徒歩9分、ゆりかもめ「有明テニスの森」駅徒歩7分

 

完結型リゾートを目指した共用施設

 

すでに竣工していた『ブリリアマーレ有明』のお隣に2011年3月竣工。やはり有明らしく、ド派手な共用設備がウリのマンションです。ただ、こちらにはプールとバーはあるけれど、露天風呂はないようですね。ブリリアマーレの購入者アンケートの結果でしょうか? 他には豪華なゲストルームが3室。そのほか、ジムやキッズルームも。

 

しかし、本当は「プールもバーもいらないから、その分、価格を安くしろよ」というエンドユーザーも多かったことでしょう。というのは、両方ともすべての住民が使うものではないからです。利用しない方にとっては「不要でお金のかかる」設備です。

 

他には認可保育園とスーパーの文化堂が付設されたようです。建物内に日常のお買い物ができる施設が設けられると、とても便利です。ただ、他店との競争がほとんどないので、あまり評判がよろしくないようです。検討されている方は、ぜひ店内を見学なさってください。あと、小児科のクリニックや学習塾もあるようです。子育て世代にとってはそれなりの利便性を享受できる可能性があります。

 

有明という場所は、まだまだ「開発途上」といっていいでしょう。コロシアム東側で工事中の「東京ベイ」が完成すると、1537戸の新たな超高層マンションと複合商業施設が誕生します。また、その他にもさまざまな商業施設ができて、しだいに便利にはなるでしょうが、当面の間は日常生活にはやや不便な街かもしれません。

 

東日本大震災が販売動向に影響

 

東日本大震災の発生は、この物件の販売にも大きな影響を与えました。ちょうど引き渡し時期と重なり、上層階の住戸を契約していた中国人が大量にキャンセルしたとの未確認情報が業界を駆け巡りました。しかし、結局のところ真偽のほどは定かではありません。地震でビビった中国人が逃げ出したとしてもおかしくはないでしょう。あの頃、東京の街では北京語が聞かれなくなりましたから。

 

当時、いったい何戸キャンセルが出たのか。また、いかほど手付金が放棄されたのかも分かりません。地震直後の数か月は、販売が完全に止まったそうです。その後も苦しい販売が続きましたが2年半後にオリンピック開催が決定したことを受け、グイグイと販売が進捗(しんちょく)して2013年中に完売しました。

 

新築当時の販売平均坪単価は255万円。当時としてはバカ高です。おとなりの『ブリリアマーレ』はオリンピックが決まるまで、中古物件が坪単価170万~180万円でした。当時としてはこのマンションはいかにも割高でしたね。だから東京建物はイヤイヤながら値引き販売を行っていました。

 

そして、オリンピック開催決定後はちょっとしたバブルに見舞われました。一時は中古の相場観が300万円近くに達したこともあります。しかし、去年あたりから落ち着いてきましたね。現在の流通価格は新築時からほんの少し上乗せした程度。結構売り物もたくさん出るようになりました。ノムコムによると、参考相場価格は3,062万~2億7,234万円。参考相場単価は㎡あたりが68万~163万円、坪あたりが224万~538万円でした(編集部注:2018年7月1日現在)。

 

「オリンピック後には下がるから今のうちに」という売り出しが多くなってきたような印象を受けます。その読みが当たるかどうかは不明ですが、今後もそういう傾向は続きそうな気配ですね。

 

榊淳司(住宅ジャーナリスト)
1962年生まれ、京都府出身。同志社大法学部および慶応大文学部卒。不動産の広告・販売戦略立案の現場に20年以上携わる。一般の人々に分かりにくい業界内の情報や、マンション分譲事業の仕組み、現場担当者の心理構造などをブログ上で解説。近著に『2025年東京不動産大暴落』(イースト新書)、『マンション格差』(講談社現代新書)など。

 

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