首都圏で毎年、増え続ける分譲マンション。しかし、その資産価値を長く保つことができるものは限られるのではないでしょうか。不動産の価格は、利用価値で決まるといわれます。

 

その不動産を利用する人間の数が減っていく近未来、利用価値は低くなるため、価格は下がっていきます。住宅ジャーナリスト、榊淳司氏は近著『2025年 東京不動産大暴落』でこう警鐘を鳴らしました。

 

各メディアで健筆をふるう榊氏は不動産への愛ゆえの辛口で知られますが、そんな榊氏にも資産性や流動性からその価値に脱帽したマンションがあります。マンションの具体名を挙げて、なぜ優れているのかを紹介していきます。

 

資産価値の高い優良マンション,江東区パークホームズ東陽町キャナルアリーナ

(写真はイメージです)

 

パークホームズ東陽町キャナルアリーナ

 

売主・三井不動産レジデンシャル他 東京メトロ東西線「東陽町」駅 徒歩7分
全262戸 2010年3月竣工 RC17階

 

運河沿い、買い物には不便か

 

ネーミングのキャナルとは運河の意味です。東陽町近辺を流れる「汐浜運河」の南側にこのマンションが建っています。駅から徒歩7分。四ツ目通りを歩く一本道です。途中にはYMCAや大和証券があります。

 

2000年前後に、お隣の南砂では大型マンションがいくつも開発分譲されましたが、東陽町というのは南砂ほど土地が出やすくない場所だと認識していました。そこで262戸というのは、当時としてはかなり大きいと思いました。ところが、現在ではこの東陽町付近に新築の大規模マンションが何物件も販売されています。どうやら、わりあい「土地が出やすい」エリアのようです。

 

というのも、このあたりは都心に近いわりには土地の価格がさほどでもなかったので、半世紀以上以前に企業が研修所や物流施設、ちょっとした工場などをたくさんつくった模様。それらが次々とマンションに変わっていっているような感じです。ということは、今後も供給が続くと考えて間違いなさそうです。

 

このマンションのウィークポイントは、日常生活の利便性です。つまり徒歩至近圏に食品スーパーが少ないということです。このあたりは、東西線の北側に商業施設が集中していて、南側は業務用のビルや倉庫などが多く点在しています。したがって、日常のお買い物にはちょっとだけ不便。ゴルフの練習場は近いのですが、それではお父さんしか喜びませんからね…。

 

ここは思い切って自転車でギャザリアまで行くか、イースト21に行くか…。はたまたトレッピングやスナモかアリオか。いずれにしても、歩いてはちょっと辛いでしょう。ここに住む奥さんは自転車が必需品になりそうです。

 

ただ、そう割り切ってしまえば、自転車で10分の範囲内に5つの大きなショッピングモールがあるわけですから、こんなに便利で楽しいことはないでしょう。

 

施工は定評のある鹿島建設

 

鹿島建設は、このマンションの施工のみならず売主にも名を連ねていました。これは長谷工とは違い、大きなメリットとお考えください。鹿島というのは、それこそ誇り高い会社です。自社の名誉を守るために、隅々まで手を抜かずにキッチリ仕上げていると私は予想します。

 

敷地計画を見ると、建物の屋上ばかりではなく、自転車置き場の屋根までも緑化していますね。こういうところが鹿島です。一方、長谷工はそういう「余計な」お金がかかることはしません。そのかわり、そのうちに使わなくなるような共用施設をたくさん作るのです。その方が「広告映えして売りやすい」といまだに信じているのです。

 

ただ、このマンション…。あまりに白っぽいデザインがちょっと気になりますね。長谷工みたいに陳腐化しないとは思いますが、年月がたつとくすんでこないかと気になりました。

 

将来的にどうなるかは分かりませんが、南側がスカっと開放されています。まさか海は見えないと思いますが、そこそこの眺望は楽しめそうです。北側は、運河。西側の眺望もそれなりだと思います。

 

売り急ぎ物件を待って安く買おう

 

申し上げた通り、今の東陽町付近は新築マンションが供給過剰。かなり高めの価格で販売されていますが、売れ行きはイマイチです。中古市場も2018年に入ってかなり弱含んできました。このマンションの新築販売時の坪単価は220万円前後。現在はそれをわずかに上回る相場観が形成されていますが、今後は下落基調が鮮明になりそうな感じです。ノムコムによると、参考相場価格は3,705万~7,770万円、参考相場単価は㎡あたり59万~92万円、坪あたりは195万~304万円でした。

 

このマンションは資産価値をにらみながら購入するというよりかは、「20年以上住む」というような実用性で選びたい物件といえるでしょう。これだけの戸数ですから1年に1、2住戸は「急ぎ売り」が出る可能性も十分にあるのではないでしょうか。そこは業者さんとうまく連携して「出モノ」を捕まえたいところです。

 

 

榊淳司(住宅ジャーナリスト)
1962年生まれ、京都府出身。同志社大法学部および慶応大文学部卒。不動産の広告・販売戦略立案の現場に20年以上携わる。一般の人々に分かりにくい業界内の情報や、マンション分譲事業の仕組み、現場担当者の心理構造などをブログ上で解説。近著に『2025年東京不動産大暴落』(イースト新書)、『マンション格差』(講談社現代新書)など。

 

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