首都圏で毎年、増え続ける分譲マンション。しかし、その資産価値を長く保つことができるものは限られるのではないでしょうか。不動産の価格は、利用価値で決まるといわれます。

 

その不動産を利用する人間の数が減っていく近未来、利用価値は低くなるため、価格は下がっていきます。住宅ジャーナリスト、榊淳司氏は近著『2025年 東京不動産大暴落』でこう警鐘を鳴らしました。

 

各メディアで健筆をふるう榊氏は不動産への愛ゆえの辛口で知られますが、そんな榊氏にも資産性や流動性からその価値に脱帽したマンションがあります。マンションの具体名を挙げて、なぜ優れているのかを紹介していきます。

 

資産価値の高い優良マンション,グローバルフロントタワー

(写真はイメージです)

 

グローバルフロントタワー

 

売主・三井不動産レジデンシャル 山手線 「田町」駅 徒歩10分
全883戸 2016年1月完成 34階建て  

 

アドレスは「港区芝浦」だけど・・・

 

最初に現地を見た時、およそマンションには向かない場所だと思いました。事業所といっても、ヤナセやホンダといった車のディーラーや、物流拠点みたいな建物が多くあるエリアです。用途地域も「準工業地域」(町工場程度の施設や倉庫などが集まる地域。人の居住は可能で地価は安い)。いかにもそういうエリアです。この場所自体も、元はヤナセの本社があったそうです。

 

最寄り駅は山手線の「田町」と「浜松町」。それぞれ、徒歩10分と11分。それ自体は悪くありません。むしろ資産価値にとって好条件です。このほか、都営三田線 「三田」駅 徒歩9分 、ゆりかもめ 「日の出」駅 徒歩8分でもあります。あと、アドレスは「港区芝浦1丁目」。いちおうは「港区」です。ただ、近くに目だった生活利便施設はなく、人によっては殺風景な街に映るかもしれませんが、港区は港区です。

 

新築販売時のオフィシャルページには、生活情報を中心とした「ロケーション」の紹介がほとんどなかったと記憶しています。ご検討される方は、どうか周辺をよく歩き回ってください。もっとも、数年後は街並みが少しは変わっているかもしれませんが。

 

いずれにせよ、「山手線の駅へ徒歩10分」という強力なスペックが、このマンションの資産価値の源泉です。ただ、繰り返しになりますが生活は不便で、まわりは殺風景です。

 

建物は地上34階で883戸。かなりのスケール感ですね。事業主は三井不動産レジデンシャルに日本土地建物、伊藤忠が2社と清水建設。いずれも、単独でやる勇気はなかったのでしょう。だからJVになったのだと思います。

 

計画内容には、好感が持てる部分もありました。この殺風景な場所で、さらにこの規模のわりにプールやスパなど「ウォーター系」の豪華施設がほとんどありません。言うまでもないことですが、そうした施設の管理費や修繕積立金は入居者負担ですから、将来、その始末に悩むことはなさそうです。

 

一方、間取りはちょっと苦しさを感じました。『品川タワーレジデンス』よりはマシなのですが、まだもう一声と言ったところ。気になるのは、乾式壁を使いまくっていたところ。柱以外は全部乾式みたいな印象をもちました。タワーマンションなので仕方ないのでしょうが、もう少しポイントで湿式を採用できなかったものでしょうか。乾式オンリーでは、大きな地震があれば、接合部がずれやすいので心配です。

 

眺望はすばらしい

 

まわりにタワーが少ないから、レインボーブリッジや東京湾大華火祭がきれいに見える眺望はすばらしいでしょう。ただ、今後はこのあたりにタワーが増えそうな感じはしますね。

 

ものすごく気になることは、このマンションが新築として販売されていた2014~2015年にかけては、外国人の爆買いが目立っていた頃です。このマンションは「湾岸埋立地」型で、周辺の街並みは殺風景。こういうマンションでは大学への入学か就職で東京へやって来たニューカマーのプチ成功者が主なターゲット層になります。また、こういう風景を気にしない東洋系の外国人たちも好んで買います。なので、このマンションの区分所有者に占める外国人比率が多いのではないかと、やや気になるところです。親の代からの富裕層には好まれないタイプのタワーマンションです。

 

新築分譲時の平均坪単価は350万円前後だったと記憶しています。現在、値上がり率はさほど高くありません。ノムコムによると、参考相場価格は4,336万~2億3,597万円。参考相場単価は㎡あたりは94万~196万円、坪単価は310万~647万円(編集部注:2018年5月18日現在)。港区の中では買いやすいタワーマンションであることは確かです。

 

榊淳司(住宅ジャーナリスト)
1962年生まれ、京都府出身。同志社大法学部および慶応大文学部卒。不動産の広告・販売戦略立案の現場に20年以上携わる。一般の人々に分かりにくい業界内の情報や、マンション分譲事業の仕組み、現場担当者の心理構造などをブログ上で解説。近著に『2025年東京不動産大暴落』(イースト新書)、『マンション格差』(講談社現代新書)など。

 

 

▼他にもあります、港区の優良マンション

≫ パークコート赤坂檜町ザ タワー

≫ パークリュクス白金高輪

≫ パークホームズ品川 ザ・レジデンス

≫ パークホームズ南麻布 ザ・レジデンス

 

●ご存じですか? 不動産売買の仲介手数料は半額以下になることを

東証一部上場企業グループの不動産流通システム(REDS)は、不動産売買の仲介手数料を半額から最大無料としつつも、お客様からの満足度の高いサービスを実現しています。

広告宣伝費などのコストを徹底的にカットしつつ、資質と経験を兼ね備えたベテランスタッフの運営でサービスの質は高め、お客様に利益を還元しています。

業界の常識を覆すREDSの新たなビジネスモデルは、「ワールドビジネスサテライト」「とくダネ!」などのテレビ番組をはじめ、各メディアでも紹介されています。    平日・土日祝日も営業中(10:00-19:00)です。お気軽にお問い合わせください。フリーダイヤルはこちら0800-100-6633


  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る