女性の社会進出が当たり前になってきた。しかし、仕事のやり方から職場の雰囲気、人間関係に至るまで、「男社会」から抜け出せない業界も多いのも事実だ。2017年は大手放送局や広告代理店で起こった若い女性社員の過労死が社会問題化した。厳しすぎる労働環境と長時間労働の是正に向けての意識改革が、社会全体に突きつけられている。

 

不動産業界も非常に遅れた業界だ。営業マンは常に数字が要求されて長時間労働に追われるばかりか、結果を出せなければ理不尽な給与減額も日常茶飯事。こういう業界にはそもそも女性は少なく、しかも男性と対等に扱わない風潮も色濃く残っていると聞く。

 

2016年夏のドラマ「家売るオンナ」は、そんな不動産業界で主演の北川景子(三軒家万智)が百戦錬磨の男たちを相手に堂々と立ち回る痛快さが受けてヒットした。そしてついに2017年、REDSにも「家売るオンナ」が登場した。働くママ、成田育子(なりた・いくこ)さんだ。

成田育子

(REDS エージェント 成田 育子(宅地建物取引士))

 

男社会を勝ち抜いた「気の強さ」

 

「北川景子を見ていて、成田さんを見ているみたいでしたよ」
ドラマ「家売るオンナ」は不動産関係者の視聴率は特に高く、オンエア翌日は営業ウーマンたちのランチタイムの話題をさらっていたが、成田さんは前職で若い女子社員からよくこう言われたという。

 

「ドラマの彼女のようにハッキリとしたところがないと、この業界は難しいですよ。厳しい世界です。男性も女性も関係なく、数字は取らないといけない。なので、朝は早いし夜も遅い。3年以内に辞める人が多く、よほど根性がない限りやっていけないと思います」と語る成田さん。ただ、彼女は憧れてこの業界に飛び込んできた。

 

新卒では証券会社に就職した成田さんだったが、寿退社が当たり前の時代、結婚を機に家庭に入った。子供にも恵まれマイホームを建てた際、女性インテリアコーディネーターとやりとりをしているうちに、「不動産って夢を売る仕事だな」と感じ、子育てが落ち着いたタイミングで募集をしていた大手に採用されたという。

 

その後は、別の不動産会社や弁護士事務所の不動産部などを経験し、今に至る。転職にもいろんなパターンがあるが、成田さんの場合はほとんどが「引き抜き」だった。異業種に飛び込み、新たな知見を積み上げていくのは大きな努力が求められたはず。彼女はそこで、ただキャリアを重ねただけではなく、「勝ち抜いてきた」と言えよう。

 

「特別に根性があったのでやってこられたというわけでないです。ただ、負けず嫌いですし、やったら最後までお客様のためにきちんとやり遂げたいという性格ではありました」

 

男も女も平等に成果を求められる世界で、体力面で劣る女性が男性と互角に戦うには、強いメンタルが求められるということだろうか。女性には、身ぎれいにすることや、控えめであること、物腰の柔らかさ、丁寧な言葉遣いをすることなどが、美徳として求められ、成田さん自身、身に着けてきたのだろう。だが、こうした作法を身につけた女性が男性中心のビジネスの現場に入ったとき、「押しが弱い」「だから女ではダメだ」などと偏見を持たれることが多かった。

 

「仕事のときは、周りが男性ばかりの職場でも、ぜんぜん苦痛ではないです」。あっけらかんと語る彼女は、根っからの営業ウーマンだ。

 

「この仕事は天職だと思っているくらいです。私はけっこう自分を出しちゃう営業をしているんです。家庭のこととか、子供のこととかも隠しません。自分を理解してもらって、初めて相手に通じると思うんですね。たとえばお客様との打ち合わせが終わった後の雑談中、電話が鳴った相手が主人だったら普通は出ないのかもしれませんが、私は『ちょっとすみません』と中座して、小声で『ビールはそこに置いてあるよ』とか。もちろん、相手によって行動は変えますけど、お客様からは『成田さんのそういうところが良かった』と言われていました」

 

不動産業界は無駄が多い

 

成田さんのような女性でも、正直なところ、不動産業界の業界に辟易するところが多かったという。銀行系大手から中小に転職してからは、「こんなにいい加減でいいのか」と驚きの連続だったという。

 

必要な調査は他人任せ、契約書の保管はずさん、手続きのチェックリストもない。物件のオープンルームでは社員はみんな居眠りするという始末だ。苦痛だったのは、仕事終わりの夜8時から社員総出でチラシをポスティングすることと、遅くまで会社にいるのが「正義」という雰囲気。加えて、女性蔑視の空気も普通にあった。「若い女性社員に対しても『取引先とお茶して世間話をしているだけでかわいがってもらえるから』なんて指導をしているんですよ。女性ってまだまだなめられているんだなって感じてきましたね」

 

成田さんは両親と同居しており、子供の面倒を見てもらえたため、仕事に没頭できるという恵まれた環境にあったことに救われた。それでも三人の子育てと仕事の両立は大変だったが、いつも営業成績は上位をキープしていたという。

 

「相続でもめたり、近隣でもめたりなど、困難な物件を扱ったこともありました。でも最後にお客様から『担当が成田さんで良かった』と知り合いの人や子供さんを紹介していただけるのは喜びが大きいですよね。お客様のために全身全霊で尽くした後で『ありがとう』『今後もよろしくね』とお言葉をいただけたとき、すべての苦労が吹っ飛ぶくらいやりがいがある仕事だと感じてきました」

 

介護しながら営業ができるなんて

 

2017年に入って、大きな転機を迎える。同居している母親が病気になったり、転倒して骨折してしまったりなど、介護をしなくてはいけなくなったからだ。仕事を続ける意向は強かったが、成田さんは父を亡くしたときに、仕事が忙しすぎて介護を施設任せにして、父の死を早めてしまったという大きな後悔があった。なので、今度ばかりは母をちゃんと世話したいと、長く続けた不動産の仕事を辞めることになった。

 

3カ月ほど介護に没頭する日々だったが、母の容態も徐々に好転してきた。そんなとき、出合ったのがREDSだ。なにより「在宅勤務OK」との勤務条件にひかれ、採用に応募。仲介手数料が半額で、売主様に迷惑をかける囲い込みをしないことなどを説明され、本当にやりたい仲介業ができると確信し、喜んで入社した。

 

「それまでの会社でおこなっていたオープンルームやビラ配りなどの無駄が一切なく、本当にありがたいです。私にはぴったりの会社で、こんな会社が本当にあるんだなって驚いています。自由度が非常に高いし、18時になったらすぐ帰れます。今は、早く結果を残して、在宅勤務メンバーの仲間入りできるよう奮闘中です。」

 

とりわけ、新規客を自分で開拓する必要がほとんどないことが大きいという。それはREDSが広告宣伝をネットに特化して集客しており、売却・購入の意志が強いお客様からの問い合わせが多いからだ。自社サイトでメールアドレス、営業マン(エージェント)のプロフィールなどを全面公開していることも大きく、サイトで成田さんのことが気になったお客様が、さらに人柄や個性を知ろうと個人の紹介ページにアクセスしてくる。
 
入社1カ月あまりでさっそく、お客様から指名をいただけ、契約にも結び付き、同僚も喜んでくれた。こちらはお客様のことは知らないのに、お客様はネットを通じてこちらのことをよく知ってもらえている。少なくとも自分の個性を気に入って指名してくれている。こうやって受ける仕事に対するモチベーションは、かつてとは大きな開きがある。のびのびと仕事ができるところが、さっそく成績にもつながっているという。

 

「REDSは無駄な働き方がなく、女性にはとても向いています。若いころに不動産をやっていて、子育てが少し落ち着いてきたという女性の方はぜひ、きてほしいですね」と成田さん。リアル「家売るオンナ」の快進撃が期待できそうだ。

   (7)に続く

 

飛鳥一咲(あすか・いっさく)
大阪大学卒業後、全国紙記者として関西の支局や東京本社社会部などを歴任し、政治や選挙、事件、話題ものなどを10年にわたって幅広く取材。退社後はフリーライターとして不動産を含め経済全般について取材し、ウェブを中心に執筆している。

 

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