こんにちは。
REDS宅建士の山澤壮史(やまざわ そうじ)です。
資材の価格の上昇が止まりません。
ユニットバスや給湯器など住宅設備の値上げについては以前も書きましたが、木材の値上げ
が止まりません。値上げというより足りません。
原因はやはりロシアの関係です。
この上がり方は住宅設備の比ではなく、1.5倍から2倍に跳ね上がっています。
木造住宅の多い日本は柱や屋根など構造で使用することはもちろん、床、建具など
内装にも木を使います。新築住宅メーカーはその動向を見極めるため、着工をせず
待っている状況です。
例年3月は各メーカーの決済期にあたるため、比較的在庫を減らそうと、引き渡し
が3月になるのであれば大幅な値引きというのが慣例でした。
今年は着工が見通せないため、4月以降の商品在庫確保のため、あまり値引きを
せずに強気なメーカーが多かったのも事実です。
新築住宅は今年は大幅に値上げが予想されます。これが中古価格にも波及していくことは
間違いないでしょう。
はやくいろいろなことが治まってほしいですね。
「朝日新聞4月18日付け記事引用」
千葉県鎌ケ谷市にある丸宇木材市売の京葉市場には、ロシア産のアカマツがまだ積まれていた。「垂木(たるき)」と呼ばれる3センチ×4センチ角の棒状で、戸建ての屋根などによく使われるものだ。 「今あるのはこれだけ。次はいつ入るかわかんないよ」 3月31日の市で、残り少ない在庫分が競りにかかると、あっという間に買い付けが入った。同社が扱う輸入材の半分はロシア産で、この日で在庫はすべてが予約済みとなった。 市場長の中島英夫さんが話す。 「先々のストック分も確保しようと、いつもの倍の量を買っていくお客さんが多い。ロシアから次にいつ届くかは見通せない」 直近の取引価格は1立方メートルあたり十数万円で、1年前のほぼ倍。同じ形状の国産スギより2割ほど高い。 競りに参加した材木店の社長が言う。 「消費者にはあまり知られていないが、戸建てにはロシア産が意外によく使われている。大工が好むんだ。釘が抜けにくくて国産より使いやすいんだと言ってね」 世界の森林の2割を国土に持つロシア。日本の木材輸入量では、合板の材料となる単板で8割強、製材で2割弱をロシアが占める。