みなさんこんにちは。
仲介手数料が最大無料、お得で安心の不動産取引をご提供しております、不動産流通システム<REDS>の酒井です。
先日、珍しいケースに遭遇しましたので、お伝えしたいと思います。
それは以前からお付き合いさせて頂いているお客様から、不動産の売却をご依頼いただいた時のことです。
ご依頼の物件は、以前に他の不動産会社で販売活動をしていた時期がありました。
その時はあまり良くない不動産会社にあたってしまったようで、相場より安い価格で販売していたようです。
販売活動を開始して少し下ころ、ちょっとしたきっかけがあり、売主様は価格が相場より安いことに気が付いたそうです。
そこで、大急ぎで販売活動を中断して、SUUMO等のポータルサイトとREINS(不動産業者専用の物件情報データベース)から、物件情報を削除してもらうように、その会社へ依頼しました。
それから数か月が経過し、あらためて適切な価格(以前より高い価格)での売却を希望し、私に査定の依頼がございました。
ところが、私が査定を進めていく中で、この物件が「成約済み物件」としてREINSに登録されていることが分かったのです。
どうやら、以前売却を依頼していた不動産会社が、物件情報を削除するのではなく「成約登録」をしてしまったようでした。
成約登録には「成約価格」を入力するのですが、この価格は以前販売していた「相場より安い価格」となっていました。
このまま新たな価格(適切な価格)で販売活動を開始した場合、第三者の目からは「数か月前に安く買った物件を高く売ろうとしている」ように見えてしまいます。
これに気付いた私は、すぐにREINSへ電話をして、事情を説明しました。
そしてREINSからその不動産会社に連絡を入れてもらい、結果としてその成約情報データを削除してもらうことができました。
今回のケースは、そもそも「相場よりも安い価格」で販売活動をさせられ、「不利益がありうるデータを登録された」ということです。
私の目から見ても、物件情報を削除ではなく成約登録するというのは、故意ではないでしょうが、ありえないくらいお粗末なミスです。
お客様は「今後二度とその会社とは関わらない」と、ご立腹でした。(当然ですね)
やはり、不動産を購入するときはもちろん、売却するときも信頼ができる不動産会社・営業担当者を見極めることが大事だと痛感する出来事でした。