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リチャード M.ナッシュRichard M. Nash

8月のアメリカ不動産市場スナップショット

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公開日:2021年10月1日

  シカゴに本部がある全米リアルター協会(NAR)は米国における2021年8月の既存(一軒家、マンション等を含む中古)住宅物件販売関連の最新情報を9月22日に発表しました。この発表によると、季節調整済年率換算値ベースで販売戸数は6月に上昇傾向に反転しましたが、8月は2か月ぶりに下落しました。7月の599万戸に対して8月の販売戸数は約2.0%落込み588万戸になりました。また、前年比でみると今回8月の販売戸数は昨年8月の597万戸と比べて1.5%低下し、需要の減速が見受けられるようになりました。

  8月末の在庫戸数は129万戸でした。これは7月末の132万戸と比べ2.3%の低減少幅でしたが、前年同時期の149万戸と比較して13.4%も落込みました。先月においては12.0%の低下でしたので歴史的低い在庫水準が依然逼迫していることが分かります。

  それを裏付けるように、売物件が市場に出ると、8月も先月と同じ平均17日以内に売れてしまうという記録的な状況は続いています。昨年同時期は22日かかっていたので既存住宅物件に対する需要が今も根強いことが窺えます。当月は約87%の売物件が市場に出てから一か月以内に売れたとのことでした。

  この為、既存住宅物件の中央値価格は、昨年8月の$310,400と比べて14.9%上昇し$356,700になりました。これは2012年3月以来114か月連続して記録更新の対前年比増になりました。しかし、7月の前年比増加率は17.8%だったので、価格は依然高水準にありますが、需給バランスが徐々に正常化に向かっているのではないかとのNARの経済専門家のコメントでした。

  30年住宅ローンの固定金利は8月に入り7月の2.87%から2.84%に微減し、2%台の低金利環境は継続しています。因みに、2020年の一年通しての平均金利水準は3.11%でした。

  不動産を購入したい一次取得者、特にミレニアル世代、の人数は依然多いですが、価格の高水準に追いつけず現在在庫環境の改善を待っている状況とのことでした。

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