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リチャード M.ナッシュRichard M. Nash

5月のアメリカ不動産市場スナップショット

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公開日:2021年6月28日

       全米リアルター協会(NAR)はアメリカにおける2021年5月の既存(一軒家、マンション等を含む中古)住宅物件販売関連情報を6月22日に発表しました。この発表によりますと、5月の販売戸数は季節調整済年率換算値ベースで4月と比較して0.9%低い580万戸になり、4か月連続して落ち込んだとのことです。それでも、昨年5月の401万戸の販売戸数と比べるとなんと44.6%増加していることになり、需要は堅調な水準で続いているのが分かります。

       既存住宅物件の中央値価格は、昨年5月の$283,500と比べて23.6%も上昇し$350,300になったそうです。これは2012年3月以来111か月連続の対前年比増になります。先月に引き続き歴史的高値を更新しました。在庫不足がやはり中央値価格増加の一番大きな要因ですが、一次取得者を市場から締め出しているのは高い値ごろ感だそうです。在庫不足が続く限りこの勢いは止まらないというのが専門家の見解です。

       因みに、5月末の在庫戸数(123万戸)は4月末と比べ7.0%増でしたが、これは前年同時期の155万戸と比較し20.6%減少し、歴史的に見たことのない低水準が続いています。この為、売物件が市場に出されると、4月と同じ17日の内に売れてしまうという新記録が継続した形になりました。昨年同時期は26日でしたので需要が根強く続いていることが分かります。当月は約89%の売物件が市場に出てから一か月以内で売却されたとのことです。

       5月に入り30年住宅ローンの固定金利は4月の3.06%から2.96%に低下し3%台を割り込みました。この傾向を見ますと、2021年はこのまま3.5%以下の水準が続きそうです。

       高い値ごろ感の課題はありますが市場の見通しは明るいそうです。供給は徐々に改善されているので、買手に選択しは増え始めているとのことです。また、供給が増えることは売出価格上昇の抑制に繋がります。更に、デベロッパー達がクリエイティブかつ効率よく新築着工件数を増やすことで全体的に供給を拡張することも重要になるでしょう、との見解でした。

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