日テレ系人気ドラマ「家売るオンナの逆襲」。天才不動産屋の三軒家万智(北川景子)の活躍を描くこのドラマも、早いもので3月6日の放映で第9回を迎えました。3月といえば、筆者の暮らす札幌でも最低気温がようやく氷点下にならない日が増え、雪に覆われていた道路もアスファルトが見え始めています。ドラマもそろそろ改編期、クライマックスに向けて盛り上がっていくのを期待してしまいます。

 

前回の放映では、万智と夫の屋代課長(仲村トオル)がお互いの愛を確認し、ラブラブの雰囲気を醸し出していました。今回は、そんな二人が屋代課長の新しいスーツを「オシャレをするのも家を売るためです!」と仲良く購入しているところから始まります。そんな二人を、万智を慕うフリーランスの不動産屋である留守堂(松田翔太)が、まるでストーカーのようにつけまわしています。どうやら新たな火種が生れる予感をさせるオープニングです。

 

屋代課長は、職場のテーコー不動産新宿営業所の朝礼で、今月まだ家を売ることができていない部下に、担当の家を割り振っています。永福町の戸建は八戸(鈴木裕樹)、吉祥寺のマンションは宅間(本多力)、新人の鍵村(草川拓弥)には落合の戸建を担当させ、現地販売をしてでも売ってこいと激励します。また、庭野(工藤阿須加)は築45年の古家をリノベーションした物件を担当します。足立は新居を探しているできちゃった婚の新婚夫婦、万智は、母の静江(松金よね子)と暮らす家を探している独身女性・馬場礼子(酒井若菜)を担当することになりました。

 

(写真はイメージです)

 

リノベーションは誰のため?

 

庭野は、担当した家のリノベーションの設計をした施工会社の真壁(入江甚儀)とすっかり意気投合します。真壁にとって自分自身で設計・施工をすべて担当した初めての家で、フローリングの居間やスケルトンの風呂など独自の世界観を詰め込み思い入れたっぷりの家となっています。ところが、そうした真壁の思い入れがアダとなって一向に売れません。

 

そんな時に万智は、家をリノベーションし直して、馬場母子に家を売ると言い出します。庭野は真壁の努力も費用も無駄になると反対しますが、万智は「友情ごっこでは家は売れない」と聞き入れません。

 

万智は、娘の「母親と一緒に暮らしやすい家」という願いと、母の「元のアパートでの友人に囲まれた生活」という願いを両立させる家としてリノベーションをし直した家を母子に売ることに成功します。

 

「内装やデザインは住む人のためのものであって設計デザイナーのものではない」。万智は庭野に一喝します。そして「代わりのきかないものが何かを見極めなければ家は売れない!」と。庭野や真壁がこだわった思い入れは、この馬場母子とってはいくらでも代わりの利くものであると言いたいのかもしれません。

 

実は、今回の『家売るオンナの逆襲』ではリノベーション物件をテーマにした話は何回も出てきています。「リノベーションは使う人の趣味や嗜好、生活スタイルに合わせてこそ生きる」という主張を反映した成約話が繰り返されています。庭野君にはそろそろその辺を学習してくれたらとも感じました。

 

リノベーション済物件のメリット・デメリット

 

ここのところ中古住宅の流通が活発になり、最近では、リフォームやリノベーション物件もかなり一般的になってきたといえるでしょう。中古物件を購入して自分であとからリノベーションをする場合と、ドラマのようにリノベーション済の物件を購入する時のメリット・デメリットを比較してみることにしましょう。

 

メリット

 

・リノベーションのための工事打ち合わせ、手間、期間を考慮しなくてよい
・購入時に、瑕疵担保責任や補修工事の保証期間が付くものが多い
・同じ予算でも業者による大量発注により仕様を上げられる可能性がある

 

これに加えて、最大のメリットがこれです。

 

・低金利の住宅ローンが適用される

 

中古住宅を購入後、自分でリノベーションを実施する場合は、一般的には住宅ローンは住宅購入分にしか適用されません。リノベーションを自分でやる場合の融資は、リフォームローンなど別枠で、金利が高いことがほとんどです。

 

デメリット

 

・リノベーションの仕様、時期、業者、期間など購入者の自由度が減る。ドラマに出てきたスケルトンのお風呂のように気に入らない部分も出てくる
・物件購入時に必要な金額が高くなる
・中間マージンを抜かれたり手抜き工事をされたりする可能性も

 

要するに、リノベーション済物件は手間いらずでそこそこのグレードが期待できる半面、自由度がない、ということがいえます。新築物件における注文住宅と建売住宅との比較と同様ですね。

 

家を売りまくるテーコー不動産、屋代課長の誠実な対応が開花

 

万智の家を売る術だけでなく、今回は同じ不動産屋として屋代課長のチーム回しの妙にうなってしまう場面もありました。

 

屋代課長は、ずっと以前の客と長電話をしていましたが、その相手は以前、屋代が担当した客の知人だったのです。その知人から「家を買うなら親身になってくれる屋代に相談するといい」と紹介された客が鍵村の前に現れ、購入することを告げます。しかも屋代は鍵村の手柄にしてくれたのです。それを知ったとき、ふだんは冷めている鍵村のテンションも思わず上がっていました。

 

一方宅間は、たまたま現地販売の現場に遊びにきた元妻の白洲美加(イモトアヤコ)との掛け合い漫才のような会話を気に入ってくれた客に、吉祥寺のマンションを売ることができました。八戸もちょうど広東語を勉強していたところに、広東語を使う客がやってきて、見事なセールストークで販売に成功します。

 

足立も万智も家を売ることに成功しましたので、テーコー不動産は大儲けでした。今回は担当をうまく振り分けた屋代課長のお手柄でしょう。観ていた私も「屋代課長、ダテに万智に惚れられているわけではないな、自らの手腕を部下の手柄にしてみんなで喜ぶとは、組織のモチベーションの上げ方を分かっているじゃないか」と見直してしまいました。

 

現実の世界でも、成約したお客様からのご紹介を受けた客は、強力な見込み客となり成約に至ることも多くなります。私自身、先月に制約した賃貸のお客様のうち3件は、以前のお客様のご紹介です。成約したお客様と契約後も信頼関係を維持しているということは、お客様のニーズに応えることができたことが生き続けているということであります。お客様に良い評判を振りまいていただくことは、街の不動産屋として生きていく上で何よりも得難い広告となっていると感じています。

 

さらに、成約に至らなかったとしても、いったん関わりを持つことができた取引先すべてに真摯で誠実な対応を続けていくことが、大事な家を任してくれる不動産屋になっていく道だと筆者は考えています。

 

次回はいよいよ最終回!

 

みんなが屋代課長のもとで大活躍でしたが、留守堂は、今回は家を売ることが出来ませんでした。そのうえ、万智を呼び出し自分の想いを告白するも「迷惑だ」とはっきり言われます。おまけに、「餃子を差し入れてくれ、水泳の授業でおぼれた自分に人工呼吸をしてくれた思い出の女性」が、自分が信じていた万智ではなく全くの別人であったことを、万智に告げられ気を失ってしまいました。無理もありません。整形してまで追いかけてきたその人物が別人だというのですから。留守堂はすっかり万智を逆恨みしてしまったようです。

 

来週はいよいよ最終回です!

 

プロフィール
早坂 龍太(宅地建物取引士)
龍翔プランニング代表取締役。1964年生まれ。1987年北海道大学法学部卒業。石油元売会社勤務を経て、北海道で不動産の賃貸管理、売買・賃貸仲介、プランニング・コンサルティングを行う。

 

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