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囲い込みのために嘘八百をためらわない不動産会社にご注意を

REDSエージェント、宅建士の永岡祐昭です。REDSが以前から社を挙げて批判している不動産業界の商慣習「囲い込み」。ほかのエージェントが口々にブログなどで主に大手不動産会社からの囲い込み行為の被害を訴えていますが、先日、ついに私も体験しましたので、ご報告します。

囲い込み

(写真はイメージです)

先日、都心エリアでマンション購入を検討されているお客から「この物件を内覧したい」と連絡をいただきました。

SUUMOに掲載されている物件で、不動産業者専用の物件検索サイトのレインズで検索したところ、掲載されていませんでした。そこでSUUMOに掲載している3社に確認したところ、「先物ですのでご案内できません」という答えが返ってきました。「先物」というのは、売却の委任を受けていない不動産業者が、売主もしくは媒介契約を結んでいる業者に許可を得て広告掲載している物件のことです。

売りに出ている物件は、居住中で売主様は一般の方でした。掲載されている写真を見るとコンディションもよく、住宅ローン減税適用の専有面積周辺相場と比較して価格がリーズナブルで、魅力的な物件でした。

ただ、今の状態では弊社を通して案内をすることができないため、謄本を取得して売主様へ手紙を送りました。「お客様がネットで○○様のお部屋を拝見しました。エリア、広さ、価格が希望条件と合致しているので一度内覧させていただけませんか」という内容です。

過去にも空地や空きアパートの所有者様へこうした連絡は何度も出してきましたが、返事がくることはあまりありません。ところが、投函から2週間後にメールがきました。「1週間後に不動産会社との媒介契約が切れるので、それ以降であれば内覧してもらって構いません」ということだったので、さっそく日時を決めました。

内覧当日、お客様が遅れたので先にお邪魔して売主様からお話をうかがうと、もうびっくりするほどありえない嘘を不動産会社から吹き込まれていました。中でも最も驚いたのは「このマンションには欠陥があって住宅ローンが使えないので、現金で購入する人を探さないといけません」と言われたということ。売主様自身がローンを組んで購入されているのですぐに嘘だとわかります。こんな嘘をつくのも、売主様が勝手に買主を見つけて売らせないため。買主を自分たちで見つけたら仲介手数料が二重取りできるのですから。

長くこの仕事をしていますが、これだけいい加減な不動産営業は見たことがありません。お部屋自体は角部屋で、室内は明るく、窓から見える緑も気持ちのよいすばらしいものでした。ただ、設定された売り出し価格もだまされていました。相場価格よりも500万円くらい低い価格設定をされていたのです。

結局、売主様は500万円アップで売却を再開することになり、私のお客様は予算オーバーで見送りとなってしまいました。不動産会社が自社の利益獲得のために暴走した結果、売主様も買主様も不本意な結末になります。もはや囲い込みを法律で禁止しない限り、このような悲劇は繰り返されるでしょう。

 

永岡祐昭(REDSエージェント、080-4339-0649、hi.nagaoka@red-sys.jp)
千葉県出身。所有資格は宅地建物取引士。得意エリアは東京23区、千葉県。居住用も投資用も経験多数。
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